群れのキジバトの数が多くて驚いた!

蟹江周辺ではキジバトとカワラバトが見られます。

でも受ける印象が違います。

キジバトは人家より離れた公園、川の土手、ヨシ原の下、郊外の畑などで見かけます。

また営巣場所はそれらの活動場所のどこかだと思われますが、今のところ確認していません。

それに比べるとカワラバト(ドバト)は人家近くで見かけることが多く、営巣場所も川に架かる橋や高速道路の高架橋の下に営巣しています。

2021.2.27づけのblogでは、首筋の模様が綺麗で、狩猟対象になっているキジバトのことを書きました。

キジバトはカワラバトと比べて野生傾向が強いのではないかとも書きました。同じハトなのに印象が随分違います。

行動習性としてカワラバトは集団で行動しています。

多いときは何百羽の数で畑に降りて採餌しています。

数羽でいることもありますが、ほとんどは集団行動をします。

それに比べるとキジバトは数羽でいるのが普通で、数十羽で行動しているのを見かけたことはありません。

キジバトは家族単位でカワラバトは集団単位という、行動の基本単位が違っているようです。

伝書バトはカワラバトを品種改良して人間が作り出したと言われていますが、その能力は集団への帰属本能を強める品種改良だったのではないかと考えられます。

NHKの番組でスペインからフランスまでの1000㎞に及ぶ国際ハトレースの番組を視たことがあります。

ハトの所有者は血統を重んじて入賞したオスとメスをかけ合わせて生まれた雛を育てて、成鳥になった鳥を選ぶとか、番いになって仲良くなっているオスとメスを数日間離しておいてレース直前に一緒にさせておくとか、ヒナを産んで世話をしている親を参加させるとか、色々な戦略を立ててレースに出していました。

このことが伝書バトの品種改良に通じていると考えられるのです。

もともと集団への帰属本能が強いカワラバトを、このように帰属本能をより強めることを繰り返して、伝書鳩の帰巣能力を高めてきたと考えられます。

先日飛島村三福でキジバトの20羽前後の群れが電線にとまっているのを見かけました。

こんなに多くのキジバトを見たのは初めてでした。

多くても10羽位で採餌しているのにどうしてなのでしょう。

ヒナが幼鳥になって数家族が集まっていたからでしょうか。

これから親離れして分散していくのでしょうか。

キジバトの孤立的に生活していた野生化の部分が、集団帰属本能が強まるように変化してきている可能性もあります。

だんだんとカワラバト化していくのかも知れません。

人間が自然環境を変化させていくうちに、キジバトも能力を変化させながら適応していく過程なのかも知れません。

キジバトの群れの多さを見てそんなことを考えてしまいました。

本当かなー。

(ハト目 ハト科)

カモ撮りこうちゃん