バショウか、それともバナナか迷ってしまう その２
蟹江周辺の道路脇の畑に生えていたバショウ科の植物が、果たしてバショウか、それともバナナかと疑問に思っていました。
雄花の様子はバナナのようなのですが、葉の裏はバショウのようなのです。
どちらか決めかねていて、同定することができませんでした。
そこでフェイスブックに投稿して、何か情報を得てみようと考えました。
すると、鹿児島県日置市に住む元同僚だったH，Ｓさんから、貴重な情報を得ることができました。
フェイスブックに、写真と共に載せたのは次の文章です。
「先日近くの道路を走っていたら、小さいバナナではないかと思う実を見かけました。 バナナもバショウの仲間ですが、日本では野外では実はできないと言われています。雄花は赤くてバナナみたいなのです。葉の裏はバショウのようです。たぶんバショウだろうと思いながらも、バナナだったら良いのになあと思ってしまいました。知っている方がいたら教えてくださいｍ(＿)ｍ」
すると数日後H，Ｓさんから、次の文章が掲載されました。
「やや実がこぶりな感じがしますが、実のつきかた、花のようすなどはうちの裏山のバナナと同じようです。残念ながら今年の台風でやられてしまいましたが、毎年、実っていました。」
それに私が返信した文章が以下のものです。
「そうですか！バナナだといいなあと思っていましたが、バナナのようなのですね。やっぱりそちら鹿児島は暖かいのですね。問題がほぼ解決してとても嬉しいです。有難うございましたｍ(＿)ｍ」
この結果からすると、写真のバショウ科の植物はバナナの可能性が高くなってきました。
蟹江周辺で明らかにバショウと思われる株が植えてある場所が2か所ありますが、それらは写真に掲載したバショウ科の植物よりは背が高く、青々としています。
よく見れば雰囲気が全く違うようにも見えます。
そう考えてみると、H，Ｓさんのいうように掲載されたバショウ科の植物はバナナかも知れませんね。
どちらか同定できないものを、色々な特長を吟味して推論しながら同定する作業は面白いし楽しいなあと考えています。
いつか畑の持ち主に出会ったら、「これはバナナですね。」と自信をもって尋ねられたら良いなあと考えているところです。
（ショウガ目 バショウ科 バショウ属）
カモ撮りこうちゃん
