コウリンタンポポの存在を教えてもらった

東北に住んでいた頃、西洋タンポポや日本タンポポがどこに生えているか気にしながら探してきました。

知人の幼稚園園長からタンポポの仲間のコウリンタンポポがあることを教えてもらいました。

私が日本タンポポと西洋タンポポ、タムシバというモクレン科の木の花を紹介した返礼だと思われます。

タムシバはそのうち書く予定ですが、コブシの花よりやや大きく、モクレンより優美な感じのするとても好きな花です。

コウリンタンポポの名前を聞いてから図鑑で調べました。

どうも帰化植物のようです。

勤務先の建物に沿った小さな花壇にその花がありました。

野草というよりは園芸植物の延長線上のような感じでした。

天童市内の道路を歩きながら、叢を見ると時々コウリンタンポポの花を見かけるようになりました。

7~9月頃だったと思います。

見えども見えずだったのですね。

日本に帰化したタンポポの仲間では他にブタナを知っていますが、ブタナよりは数が多くないようです。

またコウリンタンポポはブタナの茎よりは太くてがっちりしていて、園芸植物として栽培されてきた可能性を感じます。

調べてみるとコウリンタンポポは明治中頃に鑑賞用に導入され、ブタナは昭和の初めに飼料の輸入に混じって入ってきたようです。

ブタナはもう駆除できる状態ではないように思われます。

ブタナの方が繁殖力は強いのではないかと思われます。

ウィキペディアには「ヨーロッパ中部~北部を原産地とする。日本を含めた北半球に広く帰化している。市街地でもみられる雑草で、道端に生えている。繁殖力が強いため、在来種植物への影響が懸念されている。日本では外来種であるものの、外来生物法による規制は特に存在しない。ただし、北海道ではブルーリストでA2『本道の生態系等へ大きな影響を及ぼしており、防除対策の必要性について検討する外来種』に指定している。」と記されています。

コウリンタンポポは北海道では生態系への影響が懸念されているようです。

コウリンタンポポの駆除が、2018年に磐梯山でも行われました。

コウリンタンポポは「貧栄養でかく乱された土地を好み、密な植生に侵入することはむずかしく、磐梯山の礫地などはまさに生育に適している。

またバンダイクワガタ(ゴマノハグサ科)が脅かされている。」とのことで、おこなわれた駆除作業です。

蟹江周辺でも外来植物のヒレタゴボウ、マツバウンラン、ルコウソウなどが見られます。

しかも生育場所が毎年拡大しているのです。

日本の植生は外来植物によってどんどん変わっていっているようです。

コウリンタンポポもその植物の1つなのでしょうね。

(キク科 ヤナギタンポポ属)

カモ撮りこうちゃん