なぜサクラは花を咲かせる時期がわかるのか

サクラに限ったことではなく、どの植物の個体もなぜ咲く時期が分かるのでしょうか。

同じ地域の同じサクラの種は、ほとんど同じ時期に咲き出します。

また地域の違い、気候の変化にもうまく対応してサクラが咲く時期をずらしています。

また咲く時期を判る仕組みはサクラの木の幹にあるのか、枝にあるのか、葉にあるのかと考えると、桜の咲く時期を知る時計はどこにあるのでしょうか。

それとも幹ばかりでなく、枝にも、葉にも判る時計があるのでしょうか。

とても不思議です。

短日植物、長日植物の花の咲く時期を決めているのと同じ仕組みである可能性があります。

これらは化学変化によるものらしく、太陽の日周の長短によって、植物内の花を咲かす化学成分が変化して、次に植物ホルモンの分泌が促されて、花を咲かせるようになると考えられています。

サクラの花の場合も、気温が低いと化学反応が遅れるので、開花時期が遅れるということが考えらえられます。

桜前線が北上するのは、気温の違いが化学反応に影響しているからだと予想されます。

こうした化学反応を引き起こす場所は、幹でも枝でも葉でも同様なのか、それとも花芽のところだけなのかは、良く分かりません。

でもやっぱりサクラが同じ時期に咲き出すのは不思議だと思わざるを得ません。