「キジも鳴かずば撃たれまい」の意味が分かった
天童にいた頃、5月に東根市の水晶山の麓の畑で、数羽のキジのオスが雄叫びを上げあっているのを見かけました。
オスの縄張りが接近していたのだと思われます。
蟹江周辺でもときどきキジを見かけますが、天童で見かけていた数に比べると圧倒的に少ない感じです。
昨年5月に弥富市海屋の畑でオスとメスのキジを見かけました。
畑の叢で採餌していました。
どの鳥もそうですが、メスは概して地味で優しい感じです。
オスは体全体が肩から背にかけて薄い灰色に黄金をちりばめ、首から下面の縁と頬垂れが赤くデザイン的には派手で豪華な感じがします。
その2羽は番(つが)いではないかと思われました。
今年もそこを歩き回っていますが、今のところ見かけていません。
今年はここで繁殖しないのかも知れません。
印象としてキジの数が減少しているように思われます。
この辺りでも冬の狩猟期間中に猟銃を持った人が枯れた叢を歩き回っていました。
キジを撃つためでしょう。
数が減っているのに国鳥のキジを狩猟対象にしていることが解せません。
定点観測地の永和の沼で農家の高齢者夫婦と話したら、10年位前まではこの辺りにキジがいて、ヒナを連れたメスをよく見かけたと話していました。
最近は見かけていないということです。
私は4年前から通っていますが、キジを見たことはありません。
とても残念な気持ちです。
海屋の善太川の土手を歩いていたら、キジが私を見て突然飛び立ちました。
鳴きながら飛び立ったのです。
キジのオスは畑でも時々雄叫びを上げます。
その時真っ直ぐ立ち上がって胸を張って羽ばたきしながら鳴くのです。
多分縄張り宣言とメスへのアピールでしょうか。
猟師なら雄叫びと飛び立つときの鳴き声を聞いて、撃ちやすいだろうなと思ってしまいました。
「キジも鳴かずは撃たれまい」という諺は本当のことだったと実感しました。
愛西市の福原輪中ではキジがいて、時々オスが雄叫びをあげています。
偶然その動画を撮りました。
農家の人はキジがいても知らんぷりで農作業をしています。
キジの方もそれを知っているのか、人を見てすぐ逃げださないで離れたところに移動して行くだけです。
この辺りではキジはここの自然に溶け込んでいると実感してしまいました。
(キジ目 キジ科)
カモ撮りこうちゃん