船頭平河川公園でカキツバタを見かけた!

動植物の写真を撮ろうと愛西市の福原輪中に出かけました。

木曽川の西対岸なのに愛西市だということが信じられません。

江戸時代は尾張藩に属していたのかも知れませんね。

輪中のはずれに船頭平河川公園があり、何種類かのハスが植えられていて名所として有名です。

4月下旬にその公園を歩いていてカキツバタを見かけました。

カキツバタが咲いているんだと思って写真を撮りました。

昔からハナショウブ、アヤメやカキツバタなど水辺に咲く花の綺麗さが心に残っているものの、その区別が出来ていませんでした。

最近になって少し区別できるようになりました。

アヤメは花弁のつけ根が網目模様で水辺というよりは陸生です。

アヤメの仲間には外国産の園芸植物アイリスも含まれています。

ハナショウブは水辺で咲き花弁のつけ根が黄色で、葉幅は狭く、葉脈が浮き上がっている特長があります。

私はたくさんのことを一度に覚えられないので「花弁のつけ根が黄色ならハナショウブ」と考えています。

ハナショウブは江戸時代には大名たちが品種改良を競った結果、たくさんの種類があり豪華なものが多いようです。

それに比べるとカキツバタは素朴で花弁に白い筋が入っているだけで、紫色の花が風情を感じさせます。

白や薄紫の種類もありますが、ハナショウブほど華やかではありません。

数年前の5月11日に三河の知立市八橋のカキツバタ園に出かけました。

ここは古今集に採られた平安時代の歌人在原業平「からごろも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもう」と詠った場所として有名です。

伊勢物語の九段東下りにも入れられています。

この歌の頭文字を繫げると「かきつばた」となるのですね。

行ってみるとカキツバタがまばらに咲いているだけで、豪華な感じではありませんでした。

話によると病害でかなりの数が枯れてしまい、今はその再生途中だとのことでした。

この名所には松尾芭蕉なども訪れ、連句の始めに「杜若(かきつばた)我に発句のおもいあり」と詠んでいます。

また尾形玉琳の「燕子花(かきつばた)図屏風」はここのカキツバタを描いたと言われています。

また園内の店で八橋を売っていました。

これまで京都名物とばかりだと思っていました。

この謂れは「八ツ橋の蜘蛛手に流れる沢のほとりに、かきつばたが咲く」ことから、そこに橋を架けたことが由来のようです。

八橋はたくさんの橋ということでしょうか。

(アヤメ科 アヤメ属)

カモ撮りこうちゃん