覆面顔になったユリカモメの群れを田んぼで見かけた!
田んぼに降りたユリカモメ
覆面顔になってきたユリカモメ
幼鳥かな?
飛翔するユリカモメ
春になると冬鳥が繁殖地に帰って行きます。
そうした中にユリカモメもいます。
繁殖地はユーラシア大陸、カラフト、カムチャッカ半島などです。
4月半ば過ぎると、そろそろ帰り支度を始めるようです。
数年前には飛島村の松之郷の水を張った田んぼで、ユリカモメの群れを見かけました。
そして懸命に餌採りをしていました。
また飛島村の渚でも見かけました。
その数年前には海津市森下の田んぼでもユリカモメの群れを見かけました。
その時のユリカモメは秋に見かけたユリカモメと違って、顔が黒い覆面状態になっているものが多数いるのです。
全てが黒くなっている訳ではなく、いつものような白い顔のものもいるのです。
すぐ考えられるのは、オスが繁殖羽のように顔が黒くなり、白いままなのはメスではないかということです。
でも「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉 山と溪谷社)にも、「日本のカモメ 識別図鑑」(氏原巨雄 道昭 誠文堂新光社)にも、オスとメスで顔の覆面の違いがあるとは書かれていないようです。
ということはオスもメスもこうした覆面顔になるらしいのです。
とすれば個体差でまだ覆面顔に変化していないのか、それとも幼鳥で成熟しないからかのどちらかだと思われます。
よく知っている人からいうと、きっと単純な疑問かと思われますが、これも分かるまでの過程が楽しいので、少しずつ分かっていきたいと思っています。
秋に見かけた時には、日光川、善太川、宝川などにいて、田んぼに来ているのを見かけたことがありません。
覆面顔になってきた春になると、田んぼにやって来て餌採りをしているのです。
何故なのか疑問になりますが、北帰行するために体力をつける必要があるからではないかと予想しています。
数年前の飛島村の松之郷にいたユリカモメの群れは、餌捕りしてから飛び立ちましたが、みるみる高度をあげていき、米粒のように小さくなってから北の方に移動して行きました。
冬に川周辺を飛んでいる高度とはまるで違っていました。
そんな情景を見て、北帰行するときはこんな高度を保ちながら移動して行くのだろうなと思ったものでした。
(チドリ目 カモメ科)
カモ撮りこうちゃん