4月16日にコチョウゲンボウを見かけた
4月16日に見かけたコチョウゲンボウのメス
以前見かけたコチョウゲンボウ
蟹江周辺の野鳥を観察していると、3月から4月半ば過ぎは端境期と言ったらよいのか、鳥たちを余り見かけなくなります。
冬鳥のカモ類は北帰行し、オオタカなどは北の地方に移動していくからです。
ヒヨドリの中にも移動するものと留まるものがいるようですが、全体的に数が減ってきます。
ミサゴ、ノスリやチョウゲンボウも冬の時期よりは数が減って、写真撮りするものとしては寂しい季節といえるかと思います。
それでも4月末になると飛島村には北に移動していく途中のシギの仲間を見かけることがあります。
チュウシャクシギ、タカブシギ、ハマシギなどが田植えがすんだ田んぼで餌採りしているのが見られます。
そんな時期に飛島村服岡の土起こししてある田んぼでチョウゲンボウだと思われるタカを見かけました。
同じ場所でハトの群れやカラスなどが盛んに餌探していましたが、その端の畔にとまっていました。
てっきりチョウゲンボウだと思って写真を撮ったのですが、カメラで写真を見るとチョウゲンボウの雰囲気とは違っているのです。
飛んでいく様子はハヤブサ科のように羽が細くチョウゲンボウのような飛び方でした。
もしかするとコチョウゲンボウではないかと思いました。
でもこの季節にコチョウゲンボウを見かけることがあるのか疑問に思いました。
これまで数回しかコチョウゲンボウを見かけたことはなく、電線にとまっている上面が灰色のものでした。
それからみるとコチョウゲンボウだと思いながら多少の疑問があったのです。
そこでフェイスブックの鳥見サークル(鳥情報交換サイト)に写真を投稿して尋ねてみました。
「水を張る前の田んぼのハトやカラスが餌探ししている端の土手にとまっていました。チョウゲンボウかと思ったのですが、何か雰囲気が違っています。コチョウゲンボウかも知れないと思うのですがいかがでしょうか。」と投稿すると、「コチョウゲンボウのメスの様ですね。尾羽の横縞の数で確認しました。」「コチョウゲンボウ雌です。まだいたのですね。」と返信がありました。
やはりコチョウゲンボウだったのです。
以前撮ったコチョウゲンボウの写真を改めて見てみたら、オスばかりでなくメスの写真もありました。
その写真と今回の写真を見比べてみると、やはり同じものだったのです。
「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉他 山と溪谷社)には繁殖地はシベリア大陸、日本で見られる時期は10月頃から5月半ばとなっています。
このことから4月16日にコチョウゲンボウを見かけることは不思議ではなさそうですが、これから日本海側に出て北海道を経由して日本海を単独で渡っていくのかと思うと、その旅の大変さを思ってしまいました。
群れになるのでしょうかねー。
(ハヤブサ目 ハヤブサ科)
カモ撮りこうちゃん