ハスの備中の花が咲いているのを見かけた!
ハス(備中)の花
備中の花のツボミ
備中の蜂巣
近年作付けされているロータスホワイト
愛知県愛西市立田は、ハスのレンコンの名産地です。
ここは木曽三川の木曽川の東岸のすぐ近くにあります。
大昔からよく氾濫し、この木曽三川は乱川と言われていました。
その土砂がこの立田辺りで堆積していて、泥湿地帯になっていました。
徳川家康が名古屋城を造る際、木曽川の東岸の堤防の高さを美濃側に較べて3尺高くしたと言われています。
大水の時に、その水が美濃側に流れるようにしたのです。
御三家の尾張を守るために、美濃側に被害が及ぶように、政治的な配慮をしたのです。
この堤防は「お囲い堤」と呼ばれています。
立田の堤防のすぐ下の泥湿地帯は、イネの栽培には不向きだったので、そこで江戸時代後期に寺の和尚が中心になって、ハスを植えレンコン作りをするように農民に勧めました。
それが立田のレンコン作りの初めだと言われています。
今では立田のハスの収穫量の多さは、日本三大産地とか、五大産地の一つと言われています。
その当時栽培されていた品種が「備中」です。
今でもそのレンコンが創られています。
その収穫は8月下旬から翌年の3月にかけてで、晩生のレンコンです。
最近では白い花を咲かせるロータスホワイトという早生のレンコンが主流になって、6月下旬から7月頃に収穫されています。
立田のハス田を車で歩き回っていると、殆どが白い花を咲かせるロータスホワイトが沢山栽培されています。
それでも東部の一角には昔ながらの「備中」も植えられています。
現在、立田で植えられている品種は3種類で、金澄種(水堀品種として栽培され、面積が広がっている)、ロータスホワイト種(耐病性が高く、主力品種となっている)、備中種は腐敗病の大発生により耐病性が求められ、ロータスホワイト種に移行している)ということです。
確かにハス田の中で、ハスの葉が大きく瑞々しいなかで、ハス田の水がある中でレンコン掘りしている場面を見かけています。
きっと金澄種のレンコン掘りなんだろうなと思っています。
こうした古い品種の「備中」は、生き残っていくのは大変なのかも知れません。
耐病性が低く消費者の嗜好の変化にも影響されて、結局は淘汰されていくのかも知れません。
でも耐病性の件はともかく、消費者の嗜好の変化は、社会化教育というマスコミなどによって知らず知らずに作られた価値観によるものが大きいのではないかと思われます。
2026年8月24日に立田の保土原付近のハス田で、備中のツボミや花を見かけました。
ロータスホワイトは花が大きいのに、備中は心持ち八重のようなそれよりは小さい感じの花を咲かせます。
備中は花も小さく背が低い感じで、昔ながらの古い品種だなぁという風情を感じさせます。
でもこれからも、人が創りだした文化そのものである備中も、保存し継続して、私たちの食を豊かにさせる役割をして欲しいものだと感じてしまいました。
(ハス科 ハス属)
カモ撮りこうちゃん













