初めて見たカミキリはクビアカツヤカミキリだった!

判明したクビアカツヤカミキリ

交尾しようとするクビアカツヤカミキリ

2023.6.30付けのblog「初めて見かけたカミキリムシはムネアカクロハナカミキリかな?」で、花に集まるカミキリではないかと書きました。

ところがその後、訪問者のKさんから次のような情報をいただきました。

「これは恐らくクビアカツヤカミキリかと思われます。クビアカツヤカミキリは桜、桃、梅等に卵を産み幼虫が内部を食い荒らし最終的に枯死させてしまうことから、2018年に特定外来生物に指定されています。最近急増しています。是非写真を撮った弥富市環境課へ通報していただければと思います。」との内容でした。

インターネットで検索した結果、やはり指摘されたクビアカツヤカミキリだと思われました。

そこで「私が見かけた弥富市海南こどもの国は、四六時中、職員たちが草取りなど園内の整美作業をしています。まず一度、事務室に行ってこのカミキリの話をしてから、話によっては市の環境課に連絡してみます。」と返信したのです。

翌々日に海南こどもの国に連絡してみました。

すると既にこのカミキリのことは知っていました。

担当者の話では

①名古屋港が近く、飛島埠頭からのコンテナが頻繁に通っていてクモ(セアカゴケグモか?)やカミキリが運ばれてきている。この公園だけでなく近くの林なども被害を受けている。

②3年以上前から園内にいることは承知している。交尾している姿も見かけている。駆除するための薬剤や注入するための費用が高く予算がないので、そういう対策はとれない状況である。今のところは被害を受けた園内のサクラは伐採するしかない。

③この公園は花や木を見せる公園ではないので、今のところそうした対応をしている。

とのことでした。

この公園はサクラの木などのバラ科の樹木は多くなく、カシの仲間が多く植えられています。

サクラの名所なら別の対応をしているのかも知れません。

Kさんが心配している以上に、この地方では既にこのカミキリが広がっているようです。

栃木NEWS WEBによれば、数年前に果樹園のウメにクビアカツヤカミキリの被害がありました。

市の担当者がウメの木でおがくず状の物質と見つけ、クビアカツヤカミキリの被害を確認したのです。

その後成虫も見つかり、ウメの木にネットを巻いて成虫の飛散防止を図っているとのことです。

県の担当者は「想定よりも早いスピードで北上が進んでいる。並木道や公園ばかりでなく庭先のサクラやウメの木に被害がないか注意して見てほしい」と話していました。

全国的に被害が拡大してきているようですが、対策費用がないことも拡大に拍車をかけている現状のようです。

(コウチュウ目 ハムシ上科 ジャコウカミキリ属)

カモ撮りこうちゃん