東北にはシシウドがたくさん咲いていた

シシウド

先日(5月の終わり)所用があって天童に出かけました。

1週間ほど滞在しましたが、動植物の写真撮りする時間が取れなくて、2~3時間ほど原崎沼周辺を歩いただけです。

原崎沼はまだ土手や沼の整備工事中で水は入っておらず、沼だった中ほどはトラックが出入りし土砂の運搬をしていました。

平成3年(1991年)に護岸ブロック造りと管理用道路の工事が終わってから30年程経っています。

東日本大震災などの大きな地震の影響で地盤が緩んできたようです。

原崎沼は冬になるとカモの飛来地として有名で、この工事でカモが飛来しなく可能性があり、日本野鳥の会と揉めた経緯があります。

野生カモの寿命は3年から5年程だと思われるので3年も経過すると、カモの子どもたちが原崎沼が飛来地であることを忘れてしまう可能性もあります。

そうなればカモの飛来はなくなるかもしれません。

県や工事関係者はカモの生態を分からないままに、人命と野生動物とどちらが大事なのかという問いを立てて、工事していると考えられます。

実はどちらも大事なのでどう折り合えば良いかを考える必要があると思われますが、そうした視点がないことに問題があるのかもしれませんね。

その原崎沼の周辺にたくさんのシシウドが咲いていました。

蟹江周辺や海津市でもこのシシウドを見かけていません。

2年前に愛西市福原輪中で写真を撮っていた時、ある高齢者と出会って話しました。

この辺りにシシウドが生えていると本に書いてあるから探しに来たと話していました。

でも見つからなかったようです。

2022.6.21づけのblog「シシウドかと思ったけど違うセリ科の植物らしい」で、セリ科の園芸種「レースフラワー」は畑などに植えられていますが、豪快な野草であるシシウドは見かけないと書きました。

そのシシウドが原崎沼周辺や他の場所ではたくさん咲いていました。

東北では余りにも当然のような存在なので、蟹江周辺でほとんど見かけないことに逆に驚いてしまったくらいなのです。

「日本の野草」(林弥栄編 山と溪谷社)のシシウドの生息分布では、「本、四、九」となっていますが、1983年9月が1刷発行なので40年経過しています。

そう考えるとシシウドが尾張や美濃周辺ではなくなってきているのかも知れません。

今回今の季節のシシウドを見て、天童に帰ってきたなぁと思うと同時に、何年も歩き回った奥羽山脈周辺の風景を想い出してしまいました。

ありきたりのシシウドがいつまでも咲き続けて欲しいと思ったものです。

(セリ科 シシウド属)

カモ撮りこうちゃん