この季節(2月初旬)になるとロウバイをあちこちで見かける

ロウバイ その1 

ロウバイ その2

蟹江周辺ではこの時期ロウバイを見かけるようになります。

住んでいる団地のある敷地の端にも咲いています。

小さい頃はロウバイを見かけたことはありませんでした。

黄色い蝋のような花は、他の植物に比べて人工的な造花のような風情を持っています。

そのギャップが余計に人の心を惹きつけるのかも知れませんね。

昔いわき市の知人が庭にロウバイの苗木を植えたところ、花が咲き出したときにヒヨドリが来て花を啄んで全滅したと話していました。

冬の餌がない時期には、このロウバイの花は鳥たちにとって餌の一部になっているようです。

ロウバイの木の上にネットを張っているところもありました。

イチジクでは実がなりだすとネットを張って、ムクドリやヒヨドリの被害を避けるようにしています。

人間にとって美味しいものは、鳥たちにとっても美味しいのかも知れませんね。

「庭木図鑑 植木ペディア」には「中国中部を原産とする落葉低木。江戸時代初期、後水尾天皇の時代(1611~1629年)に朝鮮半島を経由して日本に渡来し、観賞用として庭園や公園に植栽される。黄色いウメと勘違いされやすいがウメの仲間(バラ科)ではなくロウバイ科を構成する。低木として扱うこともあるが成長は早く、放置すれば3~4m近くに育つ。樹形は乱れがちで整えにくく、大きな葉が鬱蒼とするばかりであり、花のない時季は魅力に乏しい。ロウバイの開花は11~1月。厳冬期の庭を彩る貴重な花木であり、文人画の世界ではウメ、サザンカ(ツバキ)、スイセンと共に『雪中四花』に数えられる。蝋細工のような黄色い花は人工的な質感で、好みは分かれるものの大変に香りが強く、年末年始を彩る切り花としても人気がある。」と記されています。

ウィキペディアのロウバイには「ロウバイ属には他に5種があり、いずれも中国に産する。なお、ウメは寒い時期に開花し、香りが強く、花柄が短く花がまとまってつくといった類似点があるが、バラ目バラ科に属しており系統的には遠縁である。~中略~ 種子などにアルカロイドであるカリカンチンを含み有毒。~中略~ 日本においては晩冬(小寒『1月6日頃』から立春の前日『2月3日頃』までの間)の季語とされる。」と記されています。

ロウバイ(蝋梅)はウメの仲間ではないようです。

江戸期に入ってから俳句の季語になるぐらいなので、広がり知られてきた歴史があるようです。

団地のロウバイは冬の時期には目につきますが、その他の季節には葉が生い茂って、存在そのものも希薄になっています。

極端な感じがする植物だなぁと思ってしまいました。

(クスノキ目 ロウバイ科 ロウバイ属)

カモ撮りこうちゃん