ツクシガモをまた飛島村で見かけた

2023.1.29に見かけたツクシガモ

2022.12.29に見かけたツクシガモ

昨日(1月29日)飛島三福に出かけたら、古い金魚養殖池で1羽の白っぽいカモを見かけました。

一瞬マガモかなと思ったのですがそれより白っぽいのです。

ツクシガモかも知れないと思いながら動画を撮ると、やはりツクシガモだったのです。

2022.12.31づけのblog「初めて見かけたのは迷鳥のツクシガモらしい」で九州でよく見られるカモのようですが、西尾張に来るのは珍しいと書きました。他に迷鳥のナベヅルやマガンについても書きました。

前回同じ場所で見かけたのは昨年12月29日だったのです。

そのときは4羽でしたが、今回は1羽だけでした。

見たときとても驚きました。

この1か月間は三福周辺に何度も出かけていますが、全く見かけていませんでした。

多分西に向かったのだろうと考えていたのです。

1羽だけ残ったのか近くに3羽いるのかは分かりませんが、三福周辺で生活していたのでしょう。

「日本のカモ 識別図鑑」(氏原巨雄 道昭 誠文堂新光社)のツクシガモの生息分布ではユーラシア大陸が繁殖地で中国沿岸部と日本の西日本が越冬地となっています。

ツクシガモの一部は九州の有明海などに飛来しているようです。

今回飛島村で見かけたツクシガモは無事にユーラシア大陸に帰れるのか心配になります。

多分戻れないだろうと推測しています。

ツクシガモの数が多ければ、この地方で繁殖する可能性もありますが、それも無理ではないかと思います。

昔から地球のどこかに迷ったとき、元の住所に帰るためにはどうしたら良いのかが疑問でした。

北極から赤道までの間で迷ったとき、元いた住所の緯度が分かっていれば、北極星への視角が同じところまで戻れば、地球上のその緯度のどこかに住所があるはずです。

ところが同じ緯度上では経度をどう知ったら良いのかが分からないのです。

迷った時期が数日前な程度なら、元の住所の南中時刻が分かっていれば、そこと今いる迷った場所との南中時刻の違いで、東に行くか西に行くかを決めればよいのですが、そのためには時計など時刻を計る機械が必要です。

昔はミクロネシア、ポリネシアやメラネシアの人々は遠い場所までカヌーなどで海を移動したといわれています。

その為には北極星や星座の位置や島々の景色に精通していて、島伝いに移動したといわれています。

星と島の様子を頼りに海を渡っていたのです。

同じようにカモが日本に越冬しに来るとき、太陽高度(緯度)を基に島や川伝いにやってくると考えられるのです。

つまり生得的な能力と学習能力に依存しながらやってくると推測できます。

そうするとツクシガモは緯度は分かっても、経度が分からない可能性があることから、故郷に帰ることは難しいのではないかと心配してしまいました。

(カモ目 カモ科)

カモ撮りこうちゃん