毎年同じカモが来るかを調べる指標になる雑種ガモ

2022年11月の雑種ガモ

2022年2月の雑種ガモ

2019年4月の雑種ガモ

マガモの雑種ガモ

冬になると越冬のためにやってくるカモの写真を撮っています。

川や沼でカモの種類が違っています。

毎年川や沼に出かけると、それぞれ前年と同じカモの種類を見かけるのです。

年によってカモの数の多少はありますが、種類が大幅に変わることはありません。

例えば海津市森下の長良川水門にある沼ではハシビロガモ、オカヨシガモ、コガモなどが、愛西市善田川の新大井橋付近ではマガモ、コガモ、オカヨシガモが、あま市五条川ではヒドリガモ、マガモ、オカヨシガモが主に見られます。

時にはどの場所でもホシハジロやキンクロハジロを見かけることはありますが、時間が経つといなくなります。

それぞれの場所によって種類が違うのは、同じ場所には同じカモの家族が毎年やってきていると考えると納得できると思います。

でもその証拠はあるのかという問題が生じます。

カモの観察をしていると、冬にはいろいろな種類のカモが混群になって生活しています。

そのために雑種が生じる可能性が多いようなのです。

この雑種が同じ場所に毎年来ているかどうかを確かめれば、考える参考になると思われます。

2022.2.13づけのblog「五条川で数年前に見かけたヒドリガモの雑種を見かけた」で、雑種ガモについて書きました。

あま市の五条川では3年前にヒドリガモの雑種を1羽見かけました。

ヨシガモとヒドリガモの雑種なのか、アメリカヒドリとヒドリガモの雑種なのかは分かりません。

でもその雑種ガモを3年続けてこの五条川で見かけたのです。

春になって北帰行して、11月になって越冬のために帰ってきたヒドリガモの中に、今年もまた2月まで見かけていたヒドリガモの雑種がいたのです。

他のヒドリガモも同じ北帰行した同じヒドリガモだと考えて良さそうです。

また愛西市の善田川の新大井橋付近のマガモの中にも、同じような雑種1羽を見かけていました。

雰囲気からするとマガモとヨシガモの雑種のような気がしています。

これも3年間ほど善田川で見かけました。

マガモの群れと一緒に行動しているようでした。

ここでも同じマガモの群れが善太川に来ていると考えて良さそうです。

この雑種ガモの観察から、カモたちの越冬地への飛来行動はとても保守的ではないかと思われます。

親たちに連れられて越冬のために飛来し、春になって安全に北帰行できたとすれば一応の安全は保証されているわけです。

飛来地の環境が変わらなければ、同じ場所にやってくるという戦略を採っているようなのです。

雑種ガモは毎年同じ場所に来ているかを調べるための、指標として役立つなぁと思っています。

(カモ目 カモ科)

カモ撮りこうちゃん