今度はコンクリートの杭にマガモがとまっていた!

11月中旬 コンクリート杭にとまるマガモ

マガモの飛翔

10月初旬 コンクリート杭にとまるコガモ

コガモの飛翔

木曽川の堰にとまるコガモ

東北南部に11月の初旬から中旬にかけて、2週間ほど旅をしてきました。

知人に会ったり、動植物の写真を撮るのが主な目的でした。

会いたい知人はたくさんいるのですが、残念ながら全ての人に会うことはできませんでした。

動植物も時期を逸してしまったので、良い写真はほとんど撮れずじまいでした。

来年にまた出かけられたらと考えています。

旅する前に木曽川の堤防から、越冬しに来たカモの写真を撮りました。

10月中旬のことです。

木曽川は長良川と違ってまだ堰があります。

川の真ん中近くまで石が並べられていたり、岸からコンクリート杭が並んでいたりと川の流れをコントロールするためのものだと思われます。

長良川はそうした堰をなくしてしまったと福原輪中にいた農家の高齢者と話したとき、そう言っていました。

10月中旬にコンクリート杭の先にとまっていたのはコガモの群れでした。

当時は数千羽のコガモが木曽川の水面、堰、コンクリート杭で見られました。

先日2週間の旅を終えて11月中旬に久し振りに木曽川に出かけました。

堤防から見たらコンクリートの杭にカモたちがとまっています。

コガモの群れかと思ってカメラを望遠にして見るとコガモでなくマガモでした。

見まわしてもコガモの姿はどこにもありませんでした。

対して木曽川にはたくさんのマガモが見られました。

他にホシハジロとキンクロハジロの群れも少数ながら見られました。

コンクリート杭にとまっていたコガモがいなくなって、11月中旬にはマガモがコンクリート杭にとまっていたのです。

とても驚きました。

カモたちが越冬しに来るといっても、同じ時期ではありません。

頭では分かっているのですが、木曽川では10月初旬からコガモたちが飛来し、その後いなくなりました。

11月中旬にはマガモがコンクリート杭にとまっています。

冬になるにつれて他のカモたちもこれからやって来るのかも知れません。

よく観察してみようと考えています。

同じコンクリート杭を時期を違えていろんなカモが利用している様子を面白く感じたのです。

私の仮説ですが、カモたちはカムチャッカ半島、シベリア大陸、カラフトなどから日本海沿いに南下して、木曽川や長良川に沿って尾張や名古屋周辺にくるのではないかと考えています。

そこで体を休め滞在してから、小さな河川や沼や池、用水路に分散して冬を越しているのではないかと予想しています。

11月中旬を過ぎると善田川、日光川、宝川などの中小河川でコガモの群れが見られます。

木曽川で見かけたコガモではないかと予想しています。

マガモもこれから中小河川に入り込んでくる可能性があります。

木曽川と中小河川のマガモの数をよく観察してみようと考えているところです。

(カモ目 カモ科)

カモ撮りこうちゃん