いびつのカキの実を見て笑ってしまった!

いびつなカキの実

カキの木

カキの花

山形の天童に出かけた折り、山元沼まで二人の知人に車で連れて行ってもらいました。

山元沼にはマガモの群れがいましたが、私たちを見ると飛び立っていきました。

知人の1人が「原崎沼が埋め立てられ、ここに避難しているようですよ。」と教えてくれました。

山元沼は少し水が退いていて、水辺でアキアカネが連結産卵していました。

撮りたいと思っていた連結産卵の様子を、写真と動画で撮ることができました。

帰りに山元沼の出入り口の数本のカキの木を見ながら、別の知人が「このカキの実はいびつになっている。今年はそんなカキが多いと聞いています。」と話してくれました。

近寄ってみると、確かに実の形がおかしいものがいくつかありました。

1つはまるで小便小僧のオチンチンのようなのです。

3人でその話をして笑ってしまいました。

他には2つに割れたものもありました。

カキの実の奇形を見るのは初めてで驚いてしまいました。

その後2022.11.19づけの「河北新報ONLINE」に「いびつな柿が発生 宮城県南の干し柿産地『大半が廃棄』と生産者がっくり」というタイトルで、「宮城県南で生産される柿に異変が生じている。柿が丸くならず、9割がいびつな形になっている地区もある。はっきりした原因は分かっていないが、4月の発芽以降の気象条件が影響した可能性がある。~中略~ 『柿を栽培して40年になるが、これほどの変形被害は初めてだ』。丸森町耕野地区の八島哲郎さん(60)がつぶやく。実は多くが二つや三つに割れ、一部が突き出しいているものもある。商品となるのは3000個ほど。例年の1割ほどに落ち込む。~中略~ とりわけ被害が多いのが干し柿用の『蜂屋』という品種。県ころ柿出荷協同組合(白石市)によると、変形は白石、角田両市と蔵王町で収穫前の5割で確認。丸森町は9割が被害を受けた。」と記されています。

その原因については「明確な原因は不明だが、可能性の1つとして気象条件を挙げる関係者が多い。今年4月中旬の発芽期から6月上旬の開花期にかけて高温だったり、1日の寒暖差が大きかったりした。白石地区では、1日の気温差が18度以上あった日が5月に4日あり、2021年の0日、20年の1日を上回った。県園芸推進課は『発芽から開花という大事な時期にストレスを受け、正常な成長が妨げられた可能性がある』とみる。」と記されています。

奥羽山脈を挟んだ山形県でも、同様な2つの条件を満たしていたかどうかは分かりません。

でも花が咲いて実ができる過程で、水分や気温の変化などが実の生長に大きく作用することは予想されることです。

これも近年の気候変動の産物なのかも知れませんね。

カキは自然の生産物だと、このいびつなカキを見て再認識してしまいました。

(ツツジ目 カキノキ科 カキノキ属)

カモ撮りこうちゃん