東名阪道蟹江ICの樹木にアオサギのデコイ(模型)を見かけた

蟹江IC内は2022.3.17付のblogにも書いたように、春になるとサギたちのコロニーになっています。

アオサギ、ダイサギ、コサギ、ゴイサギやチュウサギなどが営巣・産卵・育雛します。

最初に営巣するのはアオサギで、3月初旬に巣作りを始めます。

木立に葉がない時期でその様子がよく見えます。

5月~6月になると他のサギたちの営巣・産卵・育雛が始まります。

数の多さから見てアオサギの数が一番少ないようです。

国内では一番大型のサギで存在感がありますが、蟹江IC内で営巣している数はそれほど多くありません。

蟹江周辺ではアオサギを多く見かけるので、蟹江ICだけで営巣していのではなさそうです。

他の場所での営巣は今のところ確認していませんが、そんな場所があるはずです。

数日前に蟹江ICの傍を通ったら、木にアオサギらしい鳥がとまっていて、その下に巣がありました。

その前にも全く同じ姿を見かけていたので、近くまで行って動画を撮ろうとしました。

そのアオサギは動きません。

よく見るとデコイ(模型)だったのです。

3つありましたが、どれもアオサギのデコイでした。

その木の下に巣らしいものが2つありましたが、中途半端な感じのものでした。

デコイといえば、鳥島から聟島にアホウドリの幼鳥を移動させる際に、聟島の台地にアホウドリのデコイが置いてあったのを想い出します。

「東名阪自動車道 弥冨IC・蟹江ICに飛来・営巣するサギと高速道路との共生に向けた活動 2020年活動報告」には、その数年前からデコイを使ってサギを呼び寄せようとしていると書かれていました。

デコイと巣の他に、鳴き声を聴かせる工夫も計画しているようです。

また周りの伐採も計画的に行われていると書かれていました。

しかし蟹江ICの敷地の広さが、サギたちの数を増やすには十分だろうかと心配になってしまいます。

ここ数年見ていると、アオサギの営巣する数は、樹木の数が減って逆に減少しているのではないかとさえ感じています。

やはり人間の考えた環境整備の考え方は、野生のサギたちの生活中心のものではないとしか思われません。

でも何とかアオサギを呼び寄せる(おびき寄せる)デコイ効果が表れて、数が増えることを祈ってしまいました。

昨日飛島村三福でアオサギが電柱の上にとまっていました。

じっとしている姿は蟹江ICで見かけたデコイそっくりです。

一瞬ここにもデコイが置いてあるのかと思ったくらいです。

でも少し経つと飛んで、金魚養殖池のネット上の細い線にとまりました。

そこでとまり続けようと必死にバランスをとろうとしていました。

アオサギなどの大型鳥類は電線などにとまるのは難しいのだなと笑ってしまいました。

(ペリカン目 サギ科)

カモ撮りこうちゃん