高速道路IC(インターチェンジ)内の樹木で営巣するアオサギ

蟹江周辺にはサギの仲間が多く生息しています。

その種類にはアオサギ、ダイサギ、コサギ、ゴイサギ、チュウサギとアマサギなどが見られます。

アオサギ、ダイサギ、ゴイサギとコサギは留鳥なので1年中見られますが、チュウサギとアマサギは夏鳥です。

そのサギたちが東名阪道(高速道路)の弥冨IC(インターチェンジ)と蟹江IC内の樹木にコロニーを作って営巣しています。

これまで神社や森をコロニーにしていたサギたちが、このIC内に引っ越してきたのです。

子供向けのパンプレットではこれまでのコロニーの糞害や騒音で居場所がなくなったことや、天敵であるタカなどの猛禽類から身を守るために、好都合だということです。

また高速道路を管轄する中日本高速道路もこうしたサギの保護に協力しており、「東名阪自動車道 弥冨IC・蟹江ICに飛来・営巣するサギと高速道路との共生に向けた活動 20220年活動報告」などが発刊されています。

蟹江ICにはたくさんのサギが営巣していますが、弥冨IC付近ではあまり見かけていません。

報告書の中には弥冨ICへサギを戻す計画も含まれています。

前回書いた時には、IC北側の営巣場所の樹木を切って営巣場所がなくなり、サギの繁殖ができなくなるのではと心配したのですが、これは弥冨ICにサギを移動させる試みの一環だったようです。

簡単に移動しないと思いますが、工夫の一端だったことを知りました。

私が見ている限りでは、蟹江ICの枯れ木の状態の3月初旬に営巣するのはアオサギです。

東名阪道北側の道路からもそれを望めます。

3月15日現在、営巣中か一部のアオサギが抱卵していました。

5月~6月になるとチュウサギ、コサギ、アマサギやゴイサギなどが営巣・抱卵していきます。

それぞれのサギたちが産卵時期になると、時間をずらしながら営巣していきます。

5月~6月には時期が重なり、良い営巣場所を求めていさかいも見られます。

営巣している木の下は高速道路でトラックなどの車の轟音がすさまじいのに、そこでも悠然と営巣と抱卵をしています。

東名阪道を桑名方面から戻ってくると、道路上に鳥注意の標識が出ています。

蟹江ICで降りるときに道路上にサギが降りていることがあります。

野鳥とつき合うマナーとして、抱卵中や育雛中の巣を撮影することは禁止されています。

育雛や巣の放棄が起こる可能性があるからです。

ここのサギたちの様子を見ると、そんな懸念は全くないなあと思ってしまいました。

それほど逞しい子育てをしているようです。

(ペリカン目 サギ科)

カモ撮りこうちゃん

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