アオサギとゴイサギの巣造りの攻防が見られるかも?

春先の2月下旬になると、東名阪道(高速道路)の蟹江インター内の雑木にアオサギが営巣し出します。

昨年の秋口に高速道路の敷地内の土手の木々を切り払って、業者がフェンスの張替えを行いました。

その結果コサギ、チュウサギ、ゴイサギなどが営巣していたフェンス際の木々がなくなってしまったのです。

それでも高速道路脇の背の高い2本の雑木は残っていました。

私が見かける場所は東名阪道に沿った道路からなので、インター内の雑木でどのくらいの数のアオサギが営巣しているのか分かりません。

今年もその2本の雑木にアオサギの何組かのペアが巣造りしているのを見かけました。

写真を撮ろうとする場所から巣が逆光になって、暗くなってしまいます。

そのために今年は撮っていなかったのです。

4月1日に傍を通りかかったら、ゴイサギの大群が近くを飛翔していて、アオサギが営巣している木にとまり出しました。

ゴイサギもそろそろ営巣時期なのでやってきたようです。

これまではフェンス際にたくさんの木々があり、ペアになったゴイサギが営巣準備をしていました。

その木々がなくなってしまったので、アオサギが営巣している木にとまったんだと思われます。

観察しているとアオサギの巣を壊したり、アオサギを突いたりしている様子はありません。

これほど多くのゴイサギが木々にとまっていたら、アオサギは心穏やかではいられないと思わます。

この状態が続けば、営巣放棄する可能性さえあります。

私が見ている時はゴイサギだらけの中でも、巣で卵を温めている様子が見られました。

ゴイサギがフェンス際の木々で営巣していた時は、コサギやチュウサギの営巣時期と重なっているので、3種類が入り乱れていました。

それでもゴイサギは葉が茂る良い場所に営巣していたのを見ると、コサギやチュウサギよりは営巣時期が早いのだと予想されます。

アオサギとダイサギがこんな状況になっていることを、中日本道路の関係者は知っているのか疑問になりました。

野生動物と調和しながら生きることを余計なこととか困ったことと考えているのではないかと思ってしまいます。

野生動物を守ることが人間世界を豊かにしていく根源だと思っているのですが、どうなんでしょうか。

これからのアオサギとゴイサギの巣造りを観察していきたいと思っています。

(アオサギ ペリカン目 サギ科 アオサギ属)(ゴイサギ ペリカン目 サギ科 ゴイサギ属)

カモ撮りこうちゃん