目を凝らさないと見つけられないカスマグサ

私たちが目にする植物には、ダリアやヒマワリのような大きな花を咲かせるものから、それよりは小さいけれどサクラやパンジーなど普段よく目にする花があります。

叢を歩き回ると、それよりは小さい花がたくさんあることに気づくようになりました。

ハコベやセリの花も小さい花ですが、それより小さい花があるのです。

タチイヌノフグリやスズメノエンドウは傍に寄ってよく見ないと咲いているのが分かりません。

スズメノエンドウはカラスノエンドウの写真を撮ろうと近づいたときに、マメ科の羽状複葉で白っぽい花をつけていることから知るようになりました。

そのスズメノエンドウとばかり思っていた中に、別に少し紫がかった花を咲かせるマメ科の花があることを発見しました。

花が小さいのでよく分からないのですが、花茎の先の花の付き方がスズメノエンドウと違っています。

それがカスマグサでした。

夢中で写真を撮ったものの小さすぎてほとんどぼけてしまいました。

「日本の野草」(林弥栄編 山と渓谷社)には、カスマグサは「葉は3~6対の小葉からなる羽状複葉」、スズメノエンドウは「葉が6~7対の小葉からなる羽状複葉」となっています。

確かにカスマグサの方が、葉の突き方がパラパラしているなあと思っていたので、納得してしまいました。

カスマグサの名前の由来は、カラスノエンドウとスズメノエンドウの大きさから、その間という意味で、カスマグサというそうです。

もしそうならカスマエンドウとしてもいいのにと思ってしまいました。

カスマグサの生態はこれから勉強していくところです。

でも花は小さいながら可愛い花なので、皆さんに紹介しますね。

(マメ科 ソラマメ属)

カモ撮りこうちゃん