ツグミの攻撃行動、それともディスプレー?

1月に弥富市海屋の善太川の土手を歩いていると、よくツグミを見かけます。

ほとんどは1羽で刈られた土手で餌探ししています。

そんなツグミを見かけると写真に撮っています。

土手下の田んぼの畦道で大小の2羽のツグミを見かけました。

2羽のツグミは近くでじっとしたままです。

突然、大きなツグミが飛び上がって小さいツグミを攻撃するような体勢をとりました。

攻撃された小さいツグミは反撃することなくされたままで、それを避けるようにしていました。

攻撃していた大きいツグミは、いったん降り立ってその行動を止めると相手のツグミの様子を見ている風情です。

攻撃されたツグミは、その場から逃げるわけでもなくじっとしています。

しばらくすると、大きいツグミがまた飛び上がって攻撃し始めました。

攻撃されたツグミは見上げながらされるままにしています。

こんなことが何度か繰り返されました。

観察していて、大きいツグミが小さいツグミを攻撃しているではないかと思いました。

でも攻撃されているツグミがなぜ逃げないのか、とても不思議で解せません。

そんなことが何度か繰り返されているうちに、小さいツグミが畦の脇の叢に移動していきました。

大きいツグミは畦道でじっと様子を見ています。

小さいツグミは叢の中を歩きながら移動していきます。

大きいツグミは追いかけないで、その場でじっとしていましたが、そのうち飛んでいってしまいました。

これまでツグミが激しく攻撃し合う様子を見たことはありませんでした。

でも一度だけ激しく追いかけ回していた場面を見たことがあります。

追いかけていたツグミが土管に止まったとき、興奮しているのが分かりました。

今回はその時に比べると少し様子が違います。

ツグミは大陸に帰る前にカップルにならなければなりません。

そのための行動だったとするとディスプレーだったのでしょうか。

一方的に攻撃されながら、反撃しない小さいツグミの行動が解せないのですね。

ディスプレーだとすると、カップル探しのために攻撃してメスの気を引こうとしているのかも知れません。

小学校の頃、好きな女の子を虐めるのと似ていますね。

もしそうなら、好きな子を虐める行動は進化的に意味があるのかもしれないと思ってしまいました。

本当のところは、この2羽のツグミに聞いてみなければ分からないのでしょうがー。

本当かなー。

(スズメ目 ヒタキ科)

カモ撮りこうちゃん