一年中見かけるキタキチョウ

黄色いチョウといえばモンキチョウが想い出されますが、最近ではキタキチョウを見かけることが多くなりました。

以前は見かけなかったチョウです。

温暖化の影響で北上してきたのかも知れませんね。

昨年は山形市高瀬の山沿いでも見かけています。

早春の時期はモンキチョウとキタキチョウが見られます。

キタキチョウはチョウのまま枯れ葉の裏などで休眠して越冬します。

モンキチョウも同じだと考えられていましたが、こちらは蛹(さなぎ)で越冬するようです。

私は全てのチョウが蛹で越冬すると思っていたので、これを知ってびっくりしました。

他にチョウのまま越冬するものにムラサキシジミがいます。

これほど一年中見かけるのは、産卵、蛹、羽化を年に3~4回繰り返しているからです。

秋が深くなって他のチョウを見かけなくなっても、センダングサの花の蜜を吸っている姿を見かけました。

それが印象深く記憶に刷り込まれています。

キチョウの仲間はマメ科の植物に産卵します。

夏から秋にかけて蟹江周辺の田んぼでは、畦の周りはマメ科のクサネムだらけになります。

このクサネムに産卵しているのではないかと考えています。

他にはマメ科のヤハズソウ、ハギ、ネムノキなどに産卵します。

秋になるとハギの仲間がたくさん生えるので、産卵する植物にはこと欠かないといえます。

キタキチョウで印象深いのは、秋になると集団で地面の一か所に集まって吸水している場面に出会うことです。

夏にはこうした場面に出会ったことがありません。

なぜかとても不思議です。

しかも吸水している場所が、有機物があるような場所が多いのです。

山形市高瀬では、堆肥が積み上げられたところに集まっていました。

飛び立ってもまた元の場所に戻ってきますが、オスだけがしている行動のようです。

アオスジアゲハもおしっこをしたところにやってきますが、単なる水分補給なのか、塩分や微量元素の摂取なのか分かりません。

なぜそんな行動をするのか、キタキチョウたちに聞いてみたいものです。

(チョウ目 シロチョウ科 キチョウ属)

カモ撮りこうちゃん