憧れだったウチワヤンマ

小さい時からトンボ捕りに夢中でした。

シオカラトンボを捕ったりギンヤンマ釣りをして遊んだものです。

当時の私が捕れなかったのがウチワヤンマでした。

それでも一度だけ、上小田井のミツカン酢の工場前の沼で、タモ網で捕りました。

その時のことは今でも忘れられません。

ウチワヤンマのウチワは、オスの尻尾が開いていることからついています。

またヤンマと名前がついていますが、サナエトンボ科の仲間です。

ギンヤンマと同じ位の大きさですが、2つの複眼が、ヤンマ科のギンヤンマはくっついているのに、離れています。

ギンヤンマはぶら下がって止まるのに、ウチワヤンマは枝先に水平に止まります。

こんな科による行動の違いも大人になってから知ったことです。

観察していると、ギンヤンマのオスはほとんど止まらずに、縄張りを四六時中巡回飛翔しているのに、ウチワヤンマは縄張りは狭く、枝先に止まっていることがほとんどです。

他のオスが来ると、飛び立って追い立てる行動をとります。

シオカラトンボやショウジョウトンボと同じ行動です。

私の中には珍しいトンボというイメージが強かったのですが、永和の沼や、ウオーターパークの大膳川ではよく見かけます。

探せば割りとよく見られるトンボでした。

ウチワヤンマがトンボを捕まえるのを頻繁に見かけます。

シオカラトンボ、コシアキトンボなどを捕食する獰猛なトンボのようです。

でも体の大きさといい環境からいっても、身近に餌となり得るのは他のトンボなので、当然と言えば当然ですね。

こんなにオスを見かけているのに、メスと交尾態になったり、連結態になっている場面を、残念ながら見かけていません。

近くの池や沼で産卵している筈で、そんな場面に出会わないかといつも期待しているところです。

カモ撮りこうちゃん