南方系のチョウのウラナミシジミ その2
今年も9月23日に藤前干潟に行きました。
シギの仲間を見たいのとウラナミシジミがいるかを確かめたかったのです。
ウラナミシジミについては3月4日付のblogでも書きましたが、ウラナミシジミは南方系のチョウで、蟹江周辺では9月を過ぎると見かけるようになり、11月初旬頃まで見ることができます。
11月には翅がボロボロになっています。
このチョウは寒さに弱いので、内陸で産卵したとしても卵や幼虫は越冬できないと言われています。
温暖な知多半島や渥美半島では4月頃から見られるようなので、伊勢湾にある藤前干潟に群生するクズに産卵したウラナミシジミの卵は春に成虫になれる可能性があります。
でも4月過ぎに藤前干潟ではウラナミシジミを見かけていません。
その時期にはクズは生えていないので、他に吸蜜のために移動している可能性はありますが。
春から夏にかけて、愛知県の海岸沿いや和歌山県から北上して、秋には内陸や北海道でも見られるようになるのがこのチョウの行動特性です。
シジミチョウの仲間はベニシジミなど綺麗なチョウが多いのですが、その中でもとても上品なで綺麗なチョウだと思います。
その日は藤前干潟に行く途中で名古屋市と蟹江町の境の福田川の堤防に寄りました。
草茫々でしたが、そこでウラナミシジミが交尾している様子を初めて写真に撮りました。
その交尾している近くにはクズの葉がありました。
産卵にはクズを利用しているようです。
その代わりハマダラカから何か所も集中攻撃を受けて痒みが取れなくなりました。
藤前干潟の防潮堤の反対側のクズは群生していてその量も多く、そのクズの周りを何匹かのウラナミシジミがせめぎあって飛んでいます。
飛翔スピードも速いのでなかなか写真や動画に撮れません。
でも少し経つとこれらのクズは刈られてしまうはずです。
年が変わっても同じ場所でウラナミシジミを見られたことがなぜか嬉しくなりました。
どうしてなんでしょう。
(シジミチョウ科 ウラナミシジミ属)
カモ撮りこうちゃん