カメの甲羅干しって本当だったんだ!
蟹江周辺ではたくさんのカメを見かけます。
どこの川や用水路にもいます。
そのカメはすべてミシシッピアカミミガメです。
縁日で売っていたミドリガメを川や沼に捨てたものが増えて、今では日本の風景の一部になってしまいました。
もともと日本にいたイシガメや途中から入ってきたクサガメは見たことがありません。
この2種類を私は区別できませんが、ミシシッピアカミミガメだけは首筋に赤い線模様があるのですぐ分かります。
ミシシッピアカミミガメは北アメリカ原産で、雑食性なので植物の他に、死んだ鳥に取りついたり魚を咥えていたりしているのを見かけます。
善太川では小さいカメが、大きなカメの傍にいるのもたびたび見かけます。
この辺りの環境に完全に適応し順応しているようです。
いつも岸辺近くにいて、近くづくとパシャンと水中に避難します。
少し離れたところまで避難してから顔を出して様子を伺います。
ミシシッピアカミミガメを駆除したら良いのではと思うのですが、そうしている人は見かけません。
却って餌をやる人がいます。
町内の創郷公園内の沼では、高齢者の男性がトートバックの餌を水面にまき散らしていました。
そこにカメが群がって近づき食べていました。
カメのためを思ってやっているのでしょうが、外来生物との認識はないようでした。
ミシシッピアカミミガメをスッポン料理のように食材として使えないだろうかと前々から思っていました。
ユーチューブを見ていたら、カメを調理して唐揚げで食べている人がいました。
部位によって味が違って美味しいと言っていました。
2月半ばに宝川の土手を歩いていたら、土手下の用水路でたくさんのアカミミガメが用水路を横断する木の上に並んで乗っていました。
石の上や水辺の岸に何匹かずついるのはいつも見かけていましたが、これほど多くのカメが並んでいるのを見たのは初めてでした。
「カメの甲羅干し」という言葉は昔から知っていました。
小さい頃みんなで日向ぼっこをしていると、大人からそんな言葉を投げかけられたことがありました。
カメは爬虫類で変温動物なので、体温を温めるために甲羅干しするんですね。
その並んでいるカメの数を数えたら92匹いました。
ただこの光景を見て笑ってしまいました。
カメのこの特性を、昔の人たちはよく観察して知っていたことに、今更ながらびっくりしてしまいました。
(ヌマガメ科 アカミミガメ属)
カモ撮りこうちゃん