群れのメジロに出会ったぞ
1月20日に日光川の土手下にある住宅の庭で、メジロの群れを見かけました。
毎年3月末に団地の用水路脇のサクラが咲きだすと、吸蜜のために群れでやって来ます。
それ以外には見かけませんでした。
春から秋までどうして見かけないのか不思議に思っていました。
メジロを初めて1月に見かけたのです。
蟹江周辺には、漂鳥として養老山地からやって来るのではないかと推測しています。
春から秋まで山地で過ごし、晩秋を過ぎた頃里に下りてくるのではないかと思われます。
この時期にはサザンカの花、キンカンの実、モクレンのツボミなどメジロの餌になりそうな花(蕾)や実がありますが、食べている気配はありません。
餌はどうしているのだろうと不思議に思っていました。
メジロは春に産卵し育雛(いくすう)する時、昆虫などの餌も採ります。
ヒナの成長にはたんぱく質などが必要だからです。
自分の個体維持のためにも花の蜜ばかりでなく実や昆虫食もしているはずです。
メジロはミカンなど甘い果実が大好きなので、一年中それらを食べ吸蜜して過ごしているように思われがちですが、雑多なものを採っているに違いありません。
初めてメジロの群れを見てから、3日間雨が続いて快晴になった日に、同じ場所に出かけました。
先日見かけたところに近い、ビワの木にメジロの群れがいました。
この時期はビワの花が満開になっています。
ビワの花は地味なのと寒い時期に咲くので目立ちません。
ビワの花を知らない人も多いのではないかと思います。
盛んに吸蜜していました。
そして嘴に花の一部を咥えているものもいました。
調べてみたらビワの花はたくさんの蜜を出すようなのです。
そのため西洋ミツバチはこの時期に活発に吸蜜したくさん産卵するそうですが、寒さのために働きバチも生まれたハチたちも死んでしまうので、養蜂家たちはビワの花がたくさんあるところは敬遠していると記されていました。
メジロを観察していていくつかのことに気がつきました。
1つは危険を感じると、必ず常緑樹の木の中に避難します。
枯れ木に避難することはありません。
緑の羽の色はとても適応的だと納得しました。
2つ目はメジロ1羽1羽の顔つきが違っていることです。
ヒヨドリでもムクドリでもみな同じように見えるのですが、メジロは目の周りが白く同じようでありながら顔つきが優しいもの、きつくて険しいもの等の違いがあります。
オスとメスの違いかもしれませんが、それも新しい発見でした。
そんなメジロに親しみを感じるようになりました。
(スズメ目 メジロ科)
カモ撮りこうちゃん