久し振りにサデグサを見かけた!

サデグサ

ママコノシリヌグイ

イシミカワ

秋になるとタデ科の花を見かけるようになります。

イヌタデのように花柄の先に花が集まって咲くハナタデ、ヤナギタデ、オオケタデのようなものから、ママコノシリヌグイやアキノウナギツカミのような先端にパラパラという感じでつくものまであります。

一番変わったものは何といってもイシミカワでしょう。

山形では時々見かけていただけでしたが、蟹江に帰ったら、東名阪道(高速道路)のフェンスにたくさん絡みついていて、そこら中にある感じなのです。

地方によってこれほど違っているのかと驚いたものです。

蟹江に帰ってママコノシリヌグイと似た花が咲く植物を見かけました。

ママコノシリヌグイとその植物の区別がなかなかつかなかったのですが、葉の感じが随分違うように感じたのです。

葉の感じはホコ型でミゾソバと似ていますが、でも細長いのです。

花はパラパラ花柄の先端に小さくまとまってついていてママコノシリヌグイと似ているのです。

花は少しピンクが入っていました。色々調べてみると、サデグサというタデ科の植物でした。

一昨年(2021)の秋に永和の沼脇の叢で初めて見かけました。

初めはママコノシリヌグイだと思って写真を撮りました。

すると、その翌年には草刈りされて見かけなくなりました。

その年は弥富市三ツ又池公園の池の土手、長良川の水辺の叢でも見かけました。

この辺りには割と多く見られるようです。

数日前に永和駅北側の叢で久し振りにサデグサを見かけました。

2年振りでした。

ところが東北でよく見かけていたママコノシリヌグイは、この辺りでは殆ど見かけません。

気候の違いや人為的に環境を変える頻度に関係があるのかも知れませんね。

Tore-Tate.comには「ミゾソバに似ているが、ごく普通に見られるミゾソバに対して、やや稀な一年草。花は花時には白色だが果実期には赤くなる。ミゾソバとの識別ポイントは葉の形。双方ともほこ形ではあるが、サデグサの方は顕著に細長い。また茎の刺はミゾソバより鋭く、ママコノシリヌグイと同じように、茎を伸ばして半ばつる状になっていることもある。ママコノシリヌグイと葉がちがうので識別できる。ママコノシリヌグイでは三角だが、サデグサの葉は細長いほこ形。サデグサは花柄には腺毛と刺状の毛が生える。托葉鞘の上部は葉状に開き歯車のような鋸歯がある。裂片の先は糸状になる。葉裏の主脈上にも刺がある。」と記されています。

京都府レッドデータブックには「河川敷の氾濫原を中心に生育する種で、洪水が起こりにくくなったため自生地が減っている。背の低い一年草なので、高茎草や多年草に覆われると生存基盤を失う。調査が十分でないが、現状は絶滅危惧種以上のレベルである可能性もある。」と記されています。

このサデグサは全国的には希少種で絶滅する可能性がある種のようです。

これからも良く観察したいと思います。

(タデ科 イヌタデ属)

カモ撮りこうちゃん