電柱の上にとまったダイサギを見て考えたこと!
関西線の電柱にとまるダイサギ
電柱の下を通る電車
ダイサギ
蟹江周辺ではサギの仲間が多く見られます。
アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、ゴイサギ、アマサギなどです。
そのうちチュウサギとアマサギは夏鳥なので、春先にやってきて東名阪道(高速道路)のコロニーなどで営巣・産卵・育雛をし、晩秋には南に帰ります。
今でもダイサギ、チュウサギ、アマサギ、コサギの区別は難しいままですが、冬にはチュウサギとアマサギはいないので、残っているダイサギとコサギの区別は簡単です。
夏鳥のチュウサギと留鳥のダイサギの区別は嘴の長さ、目尻の長さ、頭の高さなどでしていますが、個体に変異があって図鑑のようには簡単に区別できません。
でも冬の間にダイサギの細かい特長を検討しているうちに、何となく雰囲気でダイサギだと同定できるようになってきました。
冬の間にダイサギの集中学習をして、春になってチュウサギとの比較学習をしているようなものです。
先日定点観測地の永和の沼近くでダイサギが関西線の電柱の天辺にとまっているのを見かけました。
最初はチュウサギかダイサギか判断できなかったのですが、晩秋の今頃で、しかも1羽でとまるのはダイサギに違いないと思って、よく見るとやはりダイサギでした。
コサギが電線や電柱にとまるのを見かけることは時々あるのですが、ダイサギがとまっているのを見たのは初めてでした。
電柱はかなりの高さです。
それを動画に撮ってYouTubeに上げました。
思ったより多くの人が見てくれているようです。
数日後に永和の沼に行ってみると、沼から飛び立ってダイサギがその電柱にまたとまりました。
この沼の南側は関西線の線路があり、近くに永和駅があります。
電車が停まったり通過していきます。
私はてっきり電車が電柱の下を通るときにはダイサギは飛び立つと予想して、ビデオカメラで待機していたのです。
その下を電車が通り過ぎたとき、ダイサギは電柱の上でじっとしたままでした。
電車の通過など気にしていない様子だったのです。
オオタカでもチョウゲンボウも観察していると、行動範囲の中でとまる場所は決まっているようです。
鳥たちは安心してとまれる木や場所が決まっていて、近くに来るとそこにとまる習性を持っているようです。
このダイサギは私が観察していないときにも何度も電柱にとまっていたのでしょう。
電車が下を通過するとき、最初は飛び立っていたと思われますが、何回かの経験で飛び立たなくても良いことを学習したに違いありません。
モズやカラスなどは電車が通るたびにすぐ飛び立ちます。
ダイサギの学習能力なのか、それとも危険の察知能力が劣っているからか分かりませんが、ダイサギの行動を見てそんなことを考えてしまいました。
(ペリカン目 サギ科)
カモ撮りこうちゃん