クサガメの死骸で、甲羅の膜が剥がれていて驚いた
クサガメの死骸の膜が剥がれる
クサガメ
ミシシッピアカミミガメ
クサガメの上に乗るアカミミガメ
蟹江周辺のカメのほとんどはミシシッピアカミミガメです。
遠い昔、縁日でミドリガメと呼んで売られていたものの子孫が増えて、今では用水路や沼では当たり前にいるカメになってしまっています。
それまでいたイシガメやクサガメはアカミミガメに押されて数が減っています。
何年間も周辺を歩き回っていますが、イシガメは一度も見かけたことはありません。
クサガメは古い時代に日本に入ってきたカメで、においが臭いということでクサガメというらしいのですが、このカメは今でも時々見かけます。
イシガメほど減っている訳ではなさそうです。
先日定点観測地の永和の沼と雑木林に写真撮りに行きました。
沼から雑木林に行く草だらけの農道を歩いていくと、カメの死骸が落ちていました。
その甲羅の峰を見ると3つありました。
そこで瞬間的にクサガメだと思いました。
アカミミガメは甲羅の峰は1つで、甲羅全体が割りと平板な感じです。
ところがクサガメは甲羅が全体に山のような感じです。
死骸を見ると甲羅が山のようで、しかも峰が3つあるのでクサガメだと判断したのです。
死骸を見てみると、その甲羅の表面が剥がれているのです。
薄い皮が甲羅から剥がれて地が見えています。
壁紙が張ってある壁のような感じです。
これまで甲羅の色は甲羅本来の色だと思い込んでいましたが、実は壁紙のような構造だったのです。
とても驚きました。
死んで時間は経っているようですが、甲羅だけになって本体がなくなっている訳ではなく、本体は甲羅の中にあるように見えます。
死んで体が分解していく途中で、こうして甲羅の表面の部分も剥がれていくんだなぁと感じたものです。
ちょっとしたことなのですが大きな発見をしたような気分になりました。
こんな偶然に出会うことが、連日歩き回っていることの効用なのだろうと思っています。
(イシガメ科 イシガメ属)
カモ撮りこうちゃん