ハリヨ公園で見かけたのはオオアオイトトンボかも知れない!
ハリヨ公園のオオアオイトトンボのオス
ハリヨ公園のメス
亀山のオオアオイトトンボ
昔から気になっていたイトトンボがあります。
ほとんどのイトトンボの仲間は翅を閉じてとまるのに、そのトンボは翅を広げてとまります。
また体色が金属製の緑色でとても綺麗なのです。
それがアオイトトンボです。
小さい頃見かけていたはずですが、そのトンボに再会(?)したのは山形市高瀬や天童市の原崎沼でした。
それも秋が深かまってアカトンボが見られる時期でした。
調べると11月頃まで見られるトンボのようです。
その後アオイトトンボを11月3日に三重県鈴鹿峠付近で見かけました。
東北ではなく東海地方で見かけてとても驚いたのです。
2021.11.5づけのblogで「亀山で見たのはアオイトトンボの方かな?」を書きました。
アオイトトンボだと思っていたのは、オオアオイトトンボではないかと書いたのです。
先日定点観測地であるハリヨ公園に、ハグロトンボの産卵風景が撮れないかと数日通いました。
蟹江の自宅からは車で約1時間の行程です。
産卵時期なのでハグロトンボのオスは水辺で縄張り争いをしています。
成熟していないハグロトンボは叢の薄暗いところにとまっています。
それらのトンボを撮ろうと歩いていると、それよりは小さいイトトンボが飛んでいるのを見かけました。
瞬間的にアオイトトンボだと思って追いかけました。
やはりアオイトトンボで翅を広げてとまっています。
他にも数匹見かけました。
アオイトトンボがいることに驚くとともに感激してしまいました。
アオイトトンボも羽化してから成熟するまでは叢や樹間で過ごし、成熟すると水辺に出てきて産卵するといわれています。
近くに津屋川があるので最適な場所です。
私が見かけたのは未成熟のアオイトトンボでしょう。
亀山の鈴鹿峠周辺で撮ったアオイトトンボは実はオオアオイトトンボだと思われます。
このハリヨ公園のアオイトトンボはどちらなのか興味がありました。
アオイトトンボとオオアオイトトンボの違いは、①複眼の色が、アオイトトンボは成熟すると青くなります。オオアオイトトンボは緑色から青緑色になります。②胸部の金緑色部はアオイトトンボが第2側縫線に達しないことが多く、オオアオイトトンボは達していることが多い。
などで区別しているようです。
成熟すると尻尾に白い粉をふくかどうかも手掛かりになりますが、未成熟個体なのでどちらかはっきりと区別できません。
撮った写真で見比べると、ハリヨ公園のトンボもオオアオイトトンボではないかと思われます。
数年間ハリヨ公園に通っていて生息していることを今年初めて確認しました。
この地方ではどちらも生息しているようですが、今のところはオオアオイトトンボしか出会えていません。
いつかアオイトトンボに出会えたらと思っています。
(アオイトトンボ科 アオイトトンボ属)
カモ撮りこうちゃん