カナブンがコナラ(?)で樹液を巡って争っていた!
よくYouTubeの動画やテレビ放映でカブトムシがコナラなどの樹液を巡って激しい争いをしている場面を見かけます。
角(ツノ)を使って相手を投げ飛ばす場面さえあります。
私が歩き回っている場所は平野の田んぼや川の土手が多く、大きな樹林がありません。
養老山地に入れば出会う可能性がありますが、そこまでは遠征していないので、これからの楽しみというところでしょうか。
先日海津市のハリヨ公園内を歩いていたら、コナラだと思う木にカナブンがいました。
すると近くの木からもう1匹のカナブンが飛んで来て、最初にいたカナブン近くまで寄っていきました。
すると最初にいたカナブンが、来たカナブンを追い払ったのです。
最初はオスに対してメスが追い払う行動かと思いましたが、幹の一部が裂けて樹液が出ているようでした。
そこには小さいハエもたくさんいて、同様に樹液目的で集まっているようでした。
2021.8.25づけのblogではコガネムシの仲間には①コガネムシ ②カナブン ③ハナムグリの3種類があることを書きました。
調べると、コガネムシは広葉樹の葉や野菜の葉などを食べ、土中に卵を産み、野菜の根を食い荒らす害虫となっていること、カナブンはクヌギやコナラの樹液を吸うこと、ハナムグリは花の花粉や蜜を食べることから益虫といわれていると書きました。
その際にカナブンはカブトムシ同様にナラの木の仲間の樹液を吸うことを知ったのです。
カナブンの樹液を巡る攻防はなかなか終わりませんでした。
公園内にコナラだと思われるナラの木の仲間は多くありません。
偶然樹液が漏れている場所は、どうしても譲れない場所だと思われます。
生きるための闘いなんだなぁと思ったものです。
翌日になってまたハリヨ公園に出かけてその場所に行ってみましたが、もうカナブンの姿もハエの姿もありませんでした。
樹液がもう出ていないのかも知れませんね。
今回カナブンの樹液を巡る闘いを見て、実際にカナブンがコナラなどの樹液を吸うことを確認できました。
それが収穫だったと思っています。
(コガネムシ科 カナブン属)
カモ撮りこうちゃん