久し振りにキキョウを見かけた

昔から春の七草、秋の七草と呼ばれる植物があることは皆さんご存じだと思います。

その秋の七草は、奈良時代初期の歌人山上憶良の歌に由来していて「秋の野に咲きたる花を指折り(およびおり)、かき数ふれば七種の花 萩の花、尾花、葛花、撫子の花、また女郎花(おみなえし)、藤袴(ふじばかま)、朝顔の花」に出てくる植物たちです。

それぞれの植物の特長は、2020.9.11づけのblogで書きました。

その中で朝顔(アサガオ)は私たちが知っている朝顔ではなさそうなのです。

というのは万葉集に出てくる時代には私たちの知っている朝顔はなかったからです。

私たちが知っている朝顔は、「歴memo(歴史のまとめ)」には「日本への到来は、奈良時代末期に遣唐使がその種子を薬として持ち帰ったものが最初である。アサガオの種の芽になる部分には下剤の作用がある成分がたくさん含まれており、漢名で『牽牛子(けにごし、けんごし)』と呼ばれ、奈良時代、平安時代には薬用として扱われていた。~中略~ 万葉集の一首に『朝顔は朝露負いて咲くといへど夕影にこそ咲きまさりけり』という歌が残されてるが、これは現代語に訳すと『朝顔は朝露を浴びて咲くというが、夕方の薄暗い光の中でこそ輝いて見える』といったところ。この歌を詠むと“アサガオは夕方まだ咲いている”と取ることができる。その為、この歌に出てくる『朝顔』はキキョウやムクゲを指しているといわれているのだ。」と記されています。

江戸時代から最近までに繋がる朝顔は、江戸時代に中国から持ち込まれたもののようです。

入谷鬼子母神の境内の朝顔市は有名ですが、今年は開催されないようです。

昔天童周辺の山を歩いていて、野生のキキョウを何回か見かけたことはありますが、ほとんどは人家の庭に植えられているものでした。

ウィキペデイアには絶滅危惧Ⅱ類(VU)に含まれています。

そのキキョウを数日前に飛島村三福の金魚養殖池の脇の畑で、蟹江に戻って初めて見かめました。

当然園芸種だと思われます。

でも花の色、そして蕾の膨らんだ様子を見ると、奈良時代の人たちが身近な風情がある野草だと感じただろうことは頷けます。

(キク目 キキョウ科 キキョウ属)

カモ撮りこうちゃん