やっぱり警戒心が強いと思うヨシガモ
越冬のためにやって来るカモたちは、例年同じ場所にやってくるようです。
その証拠立ては「毎年同じマガモが来るってどうして言えるの?」(2020.11.12)で書きました。
蟹江周辺でヨシガモを見かけるのは2か所だけです。
1つは日光川の日光大橋から関西線近くの観音寺橋の間に数十羽見かけます。
もう1つは清州市の五条川で数羽見かけています。
今年はまだここには確認に行っていないので来ているかどうかは不明です。
他では見たことがありません。
そんなことからヨシガモはこの辺りでは珍しいカモということになります。
朝夕に土手などで採餌しているはずですが、採餌時刻に観察に出かけていないので、日光川の水面で群れているところしか見かけていません。
この辺りの日光川の川幅は広く良い写真はなかなか撮れません。
先日も動画を撮っていると、群れ近くを土砂運搬船が通りかかると驚いて群れが飛び立ちました。
危害を加えられるとは思えないのに飛び立って川の先の方に飛んでいきました。
土手から写真や動画を撮ろうとすると、お尻しか撮れません。
私がいることを知って少しずつ離れていくからです。
写真や動画のほとんどは後ろ姿のものばかりです。
コガモ、マガモやオカヨシガモに比べると、ミコアイサ同様に警戒心はかなり強いとカモだと思われます。
コガモ、マガモやオカヨシガモも全く警戒心がない訳ではありませんが、割りと人の多い場所で生活しています。
近づくと逃げるものの近くに降りて避難するだけです。
それに比べるとヨシガモは警戒心が強く、人の近くには絶対近寄らないのです。
このようにカモの種類によって、警戒心には違いがあると感じます。
「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉他 山と渓谷社)には「繁殖地はカムチャッカ半島、樺太、大陸のバイカル湖付近まで。中部地方以南の本州に多く、他の地方では少ない。群で越冬するがかなり局地的。日中は池の中央やアシ原、人の入れない岸などで休息している。夕方になると水田や湖沼、河川などの岸辺へ飛んでいき、イネ科植物の種子などを採食する。」と記されています。
私が初めてヨシガモを見かけたのは天童市の原崎沼で、ヨシガモが中部地方以南で見られると記されていることに吃驚しました。
局地的だということは実感と合っています。
やはり珍しいカモなのですね。
加えて文章から警戒心が強いことも分かります。
私の中ではカモの中で一番美しいのが生殖羽のヨシガモのオスではないかと思っています。
皆さんにもぜひ見て頂きたいものです。
(カモ目 カモ科)
カモ撮りこうちゃん