用水路で見かけたのはイシガメかもしれない!
イシガメかな その1
イシガメかな その2(脱皮中?小さいのはミシシッピアカミミガメ)
クサガメの幼体かな
3月30日にかなりの雨が降りました。
それも午前中まで降り続いたのですが、午後になると天気が良くなって晴れ間も見られるようになりました。
「春のかなりの雨が降った後や翌日には魚が産卵のために用水路や田んぼを上がってくる」という規則を作っています。
雨が上がった午後に用水路や用水路に繋がる田んぼに行ってみたら、予想通りヘラブナやコイが産卵のために上がって来ていて、バシャバシャと産卵していました。
数日後にも前日雨が降ったので、翌日の10時頃に産卵しているかを確認するために用水路に行ってみました。
するとヘラブナやコイが並んで用水路を泳いで上がっていきました。
ナマズも1匹見かけました。
ナマズの産卵は少し遅いようです。
その用水路にはタガラシが生えていて、花を咲かせています。
その上にカメが何匹も乗っています。
水中を泳いでいるものもいます。
殆どはミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)で、小さいものも見かけるので最近孵化したらしい個体です。
そんな様子を見ながら用水路を歩いていくと、アカミミガメとは違うカメを2匹見かけました。
首に赤い紋はなく目が黒い感じです。
背中の峰(キール)は1本でアカミミガメと同じですが、全体に黒いのです。
この様子からクサガメではありません。
クサガメはキールが3つなのに、このカメにはないのです。
イシガメかも知れないと思いました。
8年前に蟹江に戻ってから写真撮りをしていますが、アカミミガメの他にクサガメしか見かけていません。
イシガメはもう幻のカメなんだろうなと思っていたのです。
「生きもの図鑑」のニホンイシガメには「池、河川、湿地、水田などに生息する。晴れた日は水場近くの石や流木の上で日向ぼっこをしている。平地よりも山麓部に多い。産地の水田地帯では、道路上を歩いている個体も見られる。~中略~ 6,7月に水田のあぜや畑、河川の土手などに産卵する。卵は2,3ヵ月で孵化し、幼体は3.5㎝ほどで尾が長い。ゼニガメと呼ばれる。冬期になると水中の石の下や、堆積した落ち葉の中などで冬眠する。寿命は30~50年。餌は魚、両棲類、アメリカザリガニ、水生昆虫、貝類、ミミズ、雑草などを食べる雑食性。~中略~ 開発による生息地の破壊、水質悪化、ペット用の乱獲などにより生息数は減少している。またウシガエル、アメリカザリガニ、ブラックバス、アライグマなどの外来動物に本種の幼体が捕食されることも減少の一因といわれる。クサガメとの交雑も問題視されている。東京、千葉、神奈川で絶滅危惧Ⅰ類、埼玉、山梨、長野、奈良、岡山、徳島、愛媛、長崎、宮崎で絶滅危惧Ⅱ類に指定されているほか、合計22都道府県で地方版レッドデータブックに記載されている。」と記されています。
これまで私が見かけなかったのも当然の生息状況です。
その用水路でクサガメの幼体と思われるカメも見かけました。
イシガメらしいカメを蟹江周辺で見かけたことに驚いてしまったのです。
(カメ目 イシガメ科 イシガメ属)
カモ撮りこうちゃん