クマバチがエドヒガン(ザクラ)の花にもやってきていた!

エドヒガンザクラにやってきたクマバチ

昨年、ソメイヨシノにやってきたクマバチ

道路の上でホバリングするクマバチ

クマバチの吸蜜のあれこれ

蟹江須成の団地の用水路脇にはエドヒガンが1本あります。

岐阜県本巣市根尾谷の日本三大桜の淡墨桜のヒコバエを移植されたといわれています。

近くの龍照院脇の土手にも何本かこのサクラがあるようです。

時間が経つと花の色が薄黒くなってくることから、淡墨桜と呼ばれているとのことです。

エドヒガンは昔から日本人が愛でてきたサクラで、平安の昔から詠まれているサクラには、山で見かけるヤマザクラとエドヒガンがその愛でる対象になってきたようです。

墨田川、浅草、飛鳥山、御殿山など吉宗が植えさせてサクラの名所にしたようですが、それらはエドヒガンだと思われます。

江戸末期にソメイ村でオオシマザクラとエドヒガンのかけあわせたサクラが出現し、今のサクラ観桜の中心になりました。

サクラの開花予想の標本木には、今ではソメイヨシノが使われています。

ソメイヨシノは、エドヒガンの後に咲き出します。

エドヒガンには例年メジロ、ヒヨドリとスズメもやって来て吸蜜していきます。

その後咲き出すソメイヨシノが満開になると、観桜する人々が集まり賑やかになります。

そしてメジロ、ヒヨドリやスズメの他に、クマバチが花に花粉集めや吸蜜のためにやってきます。

時々は道路の上空でホバリングしたり、ある範囲を飛び回っているのを見かけます。

サクラの花にミツバチの仲間がやってくるのは昔から知っていました。

天童の東久野本公園のサクラが満開になると、近くで「ブーン」という音が聞こえてきたからです。

付近はサクランボ畑が沢山あるので、受粉用のハチが集まって来ていたからです。

今年はそのクマバチがエドヒガンの花にもやってきていました。

ここ数年観察していますが、エドヒガンにやってきたのを見るのは初めてのことです。

驚きました。

「昆虫図鑑クマバチ」には「クマバチは藤の花やラベンダー、ニセアカシアやキンセンカ、サルビアなど、様々な種類の花に集まっているのを見る事ができる蜂で、その大きな体に似合わず、花の蜜と花粉を食べる気性の穏やかな鉢であり、向こうから積極的に攻撃してくる事は殆どありません。~中略~ クマバチは毒を持っている蜂ですが、実はクマバチの毒針は産卵管が変化したものであるため、毒針はメスしか持たず、オスは毒を持ちません。またメスも手でつかんだりしない限りは刺してくる事はまずありません。クマバチは木の枝に穴を掘って枝の中に沢山の部屋を作り、その中に花団子をつめて幼虫の餌とし、同じ部屋に住んでいる幼虫を育てます。伐採された木材などにも部屋を作ることがある。」と記されています。

このエドヒガンが咲き出した4月20日頃には、個体維持ばかりでなく種族維持のための活動が始まっているのかも知れませんね。

それにしても驚いたのでした。

(ミツバチ科 クマバチ属)

カモ撮りこうちゃん