アブラムシとナナホシテントウのせめぎ合いが始まる?
3月31日に見かけたナナホシテントウとアブラムシ
12月8日にノゲシに取り付くアブラムシとナナホシテントウ
5月頃に見かけたナナホシテントウとその幼虫
3月31日の好天の日に永和の雑木林に出掛けました。
昨年は3月下旬にツマキチョウを見かけたので、そろそろ見かけるのではないかと思い出かけたのです。
農道の拡張工事や農水管の敷設で雑木林の端もきれいに整備されてしまいました。
それでもその端には今年もナノハナが咲き出していました。
これまでも数が少なかったツマキチョウは絶滅してしまったかもしれないと思いながら、それでも少し期待しながら行ったのです。
やはり1匹もツマキチョウは見かけませんでした。
今年はまだ時期が早いのか、それとも絶滅してしまったのか分かりません。
その代わり、成虫で越冬するキタキチョウとキタテハを何匹も見かけました。
カラスノエンドウの赤紫色の花が咲き出していました。
そこにキタキチョウが蜜を吸いに来ていました。
またキタテハはタンポポの蜜を吸っていました。
カラスノエンドウの場所にナナホシテントウを見かけました。
近くで写真を撮ろうとすると、カラスノエンドウの茎にアブラムシが取り付いていました。
この時期にアブラムシが取り付いているとは思っていませんでした。
昨年12月初旬にノゲシの茎にアブラムシがとりついていました。
その傍にやはりナナホシテントウがいました。
こんな寒い時期になってもナナホシテントウとアブラムシのせめぎ合いがあることに吃驚したのです。
そう思っていたところに、3月末にまたナナホシテントウがアブラムシの取り付いているカラスノエンドウを歩き回っていたのです。
こんなに早くアブラムシがカラスノエンドウに取りつくのに驚いたと同時に、近くにナナホシテントウがいることにも驚きました。
ナナホシテントウは木の幹の陰などで成虫のまま冬を越すので、見かけることは理解できるのですが、アブラムシはどうやって冬を越しているのでしょう。
あの体の柔らかさからすると、卵で冬を越すのでしょうか。
調べてみると、卵胎生単為生殖のアブラムシの筈ですが、冬には卵生有性生殖をおこない、卵で冬越しするようです。
孵化した春の早い時期に、もうナナホシテントウとアブラムシのせめぎ合いがあるのです。
とにかく驚きました。
アブラムシの取りついているところに、アブラムシの出した甘い糞を採りにハエがいました。
傍に来たら多くのアブラムシが体を立てて反応しました。
一種の威嚇反応だと思われます。
ナナホシテントウの時には見かけたことがなく、これにも驚きました。
ただ単に食べられるだけの防衛機能を持たないと思われるアブラムシですが、身を守る術をやっぱり持っているようです。
その反応をみて、そりゃーそうだよなーと思ったものでした。
(カメムシ目 アブラムシ上科)
カモ撮りこうちゃん