久し振りにタヒバリが採餌している光景を見かけた!

金魚養殖池跡で餌を探すタヒバリ

ここ数年、野鳥を見る回数が全体に少なくなっている感じがします。

タカラダカ、ホオジロ、セッカ、オオジュリンやノビタキなどは今年の秋から冬にかけて殆ど見かけていません。

自然環境が破壊されてきたからでしょうか。

ホオジロは留鳥か漂鳥だと思われるので、この蟹江周辺に棲息していると思われるのですが、その見かける頻度も少ないのです。

また夏鳥のセッカや冬鳥のタカラダカ、オオジュリンなども少なくなっています。

この滞在している地域だけでなく、移動する途中の環境が破壊されているからかも知れません。

タヒバリも冬鳥ですが、日光川、善太川や宝川の土手で例年見かけていたのですが、今年は余り見かけなくなりました。

時々は見かけることはあっても、数が少なくなっているように感じています。

昨年も3月下旬にタヒバリが飛島村の金魚養殖池の水がなくなった地面で、ハクセキレイと一緒に餌を探していました。

今年になって、同じ時期に同じ場所で、餌採りしているタヒバリを数羽見かけました。

この場所を覚えていてやって来てきたようです。

例年だと10月中旬から見かけ、4月中旬には見かけなくなります。

久し振りに近くで見かけることができて嬉しかったのです。

「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉他 山と溪谷社)には「繁殖地は北海道、カラフト、沿海州北部からシベリア北東部、カムチャッカ半島、アリューシャン列島。冬鳥。川原、農耕地、海岸、草地など。1羽で冬の縄張りをもって生活するものもいるが、群れで生活していることが多い。採食場で1羽ずつばらばらでも、夕方には山地の林に小群でねぐらに帰る。尾羽を上下に振りながら水辺や水田の草丈の低い場所を歩き、昆虫類、クモ類、草の種子などを採食する。何かに驚いたりしても、他のタヒバリ類ほど電線などの高いところにとまらない。」と記されています。

タヒバリもあんな小さな体で、何千キロの旅をして繁殖地に帰るようなのです。

想像を絶する感じがしてなりません。

一緒に同じ場所で採餌している留鳥のハクセキレイと同じスズメ目セキレイ科ですが、タヒバリはハクセキレイよりやや小さい感じがしました。

上述の本で調べたら、タヒバリが16センチ、ハクセキレイが21センチとなっていました。

こうして名もない野鳥が越冬のためにやって来る途中のルート、そして越冬地の環境が生きていくのに相応しいままでいることを願ってしまったものです。

(スズメ目 セキレイ科)

カモ撮りこうちゃん