カワラケツメイ絶滅の原因は人による草刈りだと思う!
蟹江城址のカワラケツメイ
カワラケツメイの莢とタネ
クサネムの花
土手の草刈り機
福原輪中で見かけたカワラケツメイの黒くなった莢
カワラケツメイを最初に知るようになったのは、蟹江町歴史民俗資料館でケツメイ茶をご馳走になってからです。
その後蟹江城址にカワラケツメイが植えられていることを知りました。
小牧長久手の戦い(1584)の一部に蟹江合戦があった際、蟹江城内で茶粥を食べたという言い伝えがあり、カワラケツメイの茶粥だったといわれているのです。
最初はクサネムがカワラケツメイだと思い込んでいて、そこら中の田んぼで花を咲かせているマメ科の植物だと考えていたのです。
葉が羽状複葉でよく似ているからです。
調べていくと花の形は違っています。
クサネムは典型的な蝶形花なのですが、カワラケツメイは普通の5枚の花弁の黄色い花を咲かせます。
それから蟹江周辺でカワラケツメイがないか探したのですが見つけられませんでした。
でも偶然に福原輪中(木曽川と長良川の間にできた)の木曽川西側の土手で、秋になって数株のカワラケツメイを見つけました。
翌年の六月に入ると、その土手を大型の草刈り機で刈ってしまいました。
多分種から芽が出て育ち始めたところを刈ってしまったので、カワラケツメイはなくなってしまいました。
その後カワラケツメイは見かけていませんでした。
メドハギや他の植物は多年草なのか、草刈りしてもそこから再生してくるのです。
でもカワラケツメイは一年草らしく、再生し難いようです。
その時点でカワラケツメイは絶滅してしまったと思ったのです。
2年後の秋になってその土手の他の場所で、十数株のカワラケツメイを見かけました。
そこでは花が咲き、莢ができていたものがありました。
そこでその数株を土と共に掘って、自宅のプラスチックのプランターで育てて、莢から何十粒かの種を採ることができました。
そこで翌年にプランターに種を蒔き育てました。
今年の夏は暑かったのですが、頻繁に水やりをしながら花を咲かせるところまでできました。
ところが花が咲いても虫媒花の可能性があり、種ができるか心配だったので、そのプランターを日陰になる庭に置いたところ枯れ始めてしまいました。
でもいくつかの莢ができてマメができている可能性があります。
結果的に種は採れませんでした。
これで西尾張のカワラケツメイは全滅したと思っていたのです。
ところが海津市森下の長良川の土手で偶然にカワラケツメイが群生している場所がありました。
とても驚いたのと嬉しくなったのです。
ですが、そのカワラケツメイに莢ができ始めた頃、大型の草刈り機で全てのカワラケツメイは刈り取られてしまいました。
どうしてこんな希少植物を刈り取るのか分かりません。
また福原輪中の船頭平公園の端にカワラケツメイが育って花を咲かせていました。
これも驚きました。
その近くまで草刈りされていましたが、何とか育ち花が咲き、莢ができています。
それが黒くなってきた時、その莢と種を採りに行きました。
採った種を、何とか使って、カワラケツメイを再生できないかと今考えています。
カワラケツメイが絶滅に瀕している原因の多くの要因は人による草刈りのようです。
土手に生えるものは全て雑草だと思っているのでしょうね。
とても残念だと思っています。
(マメ科 カワラケツメイ属)
カモ撮りこうちゃん