ニホンハッカの花の咲き方には驚いた!

ニホンハッカ

セイヨウハッカ(ペパーミントか?)

発根させて鉢植えしたニホンハッカ

メハジキ

シロネの仲間だと思うけど?

何年も前に天童の山元沼の水辺で初めてニホンハッカの花を見かけました。

花が茎の葉が出ているところから何段にも亘って輪状に咲いているのです。

白い花でした。

それまでそんな咲き方をしている花を見たことがなかったので、とても驚いたことを覚えています。

図鑑でニホンハッカの写真は見ていたのですが、実際に出会えるとは考えていなかったのです。

その葉を千切ってみるととても柔らかいハッカの匂いがしました。

その後、上山にメダカがいると聞いたので捕れないかと出かけた時に、その用水路近くの叢でハッカの仲間だと思われる植物を見かけました。

その葉はニホンハッカよりも強い匂いがしたのです。

後で調べてみるとセイヨウハッカだと知りました。

しかしそのセイヨウハッカは、花が茎の上方に花穂を出していました。

ニホンハッカとセイヨウハッカの切り取った茎をコップに水を入れてベランダに置いておくと、何日か経って葉が落ちてから茎の水中の部分から発根し出しました。

茎から小さい葉も出かかっていました。

一度死んで再生し直すための戦略かも知れません。

観察しているとニホンハッカよりセイヨウハッカの方が発根しやすい感じがしました。

それらを鉢植えにすると、そこで普通のニホンハッカとセイヨウハッカが生長し始めたのです。

このニホンハッカとセイヨウハッカは同じように良い匂いがしますが、花の付き方が違います。

ニホンハッカは何段にも亘って、葉の出ているところに輪状に花を咲かせます。

でもセイヨウハッカは茎の先に花穂を出して咲きます。

同じハッカといわれているのに花の咲き方が違うようです。

ハッカはシソ科の仲間です。

シソ、オオバ、エゴマの仲間のシソ科はセイヨウハッカのような先端部に花を咲かせます。

ところが私が見かけた段々で輪状に花の咲かせ方をするシソ科はオドリコソウ、シロネ、メハジキやトウバナがあります。

同じシソ科なのに、花の付き方が違うのは不思議です。

系統的な発生の違いがあるのでしょうか。

昔から知っていたシロツメクサ(クローバー)は三つ葉(三小葉)だったので、「マメ科の仲間は三つ葉」と規則性を作っていました。

クズ、ツルマメ、アレチノヌスビトハギ、ミヤコグサやヤハズソウはみな三つ葉です。

ところがフジ、カラスノエンドウ、クサフジやゲンゲ(レンゲソウ)は羽状複葉です。

同じマメ科でも葉のつき方が違います。

シソ科の仲間といっても花の付き方がこのように違うことが分かりました。

茎の先端部に花穂をつけるものが多い気がします。

でもニホンハッカのような花の付き方をするものも存在しているようなのです。

気分的にはニホンハッカのような段々で輪状に花を咲かせるシソ科の方に風情を感じるのはなぜでしょうか。

不思議です。

(シソ科 ハッカ属)

カモ撮りこうちゃん