縄張り争いをするカワセミの静かな威嚇行動を見かけた!
用水路上を飛翔するカワセミ
魚を捉えてとまるカワセミ
近くから別のカワセミが飛んできてとまる
オスのカワセミの睨み合い?(威嚇行動?)
住んでいる団地内には用水路があります。
用水路に沿って、団地内には日本三大桜の根尾谷の淡墨桜(エドヒガン)の子孫の木が1本と、ソメイヨシノの木が20本くらいあって3月下旬から開花し始めます。
まずこのエドヒガンが先に開花します。
エドヒガンザクラが咲き出す頃、例年メジロが花の蜜を吸いに来るので、写真と動画を撮りに出かけています。
自宅からは1分ほどの距離です。
撮っていると、その用水路の水面上をカワセミがすーっと飛んでいきました。
昨年も見かけていたので、この用水路を縄張りにしているカワセミでしょう。
少し経つと今度は逆方向に飛んでいきました。
そのカワセミが用水路の先にとまっているかなと思い、用水路に沿って歩いていくと、100mほど先の用水路の水面上に出ている枯れ茎にそのカワセミがとまっていました。
写真を撮ったら口に魚を咥えています。
途中でその獲物を捕ったと思われます。
その魚を飲み込むかと思っていると、そのカワセミの枯れ茎の傍の茎にもう1羽のカワセミが飛んで来てとまったのです。
近くにいたカワセミのようです。
春なので営巣時期のオスとメスではないかと思いました。
2羽とも動かずにじっとしています。
かなりの時間そうしているのです。
もしかすると交尾するかもしれないと思って観察していましたが、一向にそんな気配はありません。カメラの写真をじっくり見ると、2羽とも下の嘴が黒いので2羽ともオスのようなのです。
これはどんな状況なのかと考えてみました。
魚を咥えたカワセミは前方にとまっています。
途中でやってきたカワセミは手前にとまっています。
魚を咥えたカワセミは、私が追いかけてきたカワセミなので、エドヒガンザクラやソメイヨシノが咲いている用水路が縄張りだと思われます。
そして新たにとまったカワセミは前方の用水路を縄張りにしているカワセミの可能性があります。
この両者は見つめ合っている訳ではありません。
それぞれが他の方向を見ています。
でも一方が首をすくめると、他方も同じようにすくめます。
また一方がお辞儀をするような行動をすると、他方がまたある反応します。
どうもお互いが譲らずに、相手に対して威嚇行動をとっているようにも見えます。
静かな争いというのでしょうか。
多分魚を咥えたカワセミは相手の縄張りの境界線を少し越えてしまったのではないかと思われます。
自分の縄張り側に向こうが縄張りのカワセミがとまってしまったので身動きできないのかもしれません。
長時間そのまま状態が続きました。
長時間そのままの状況が続いているので、私の方が諦めて戻ってきてしまいました。
その後どうなったかは分からないままです。
静かな縄張り争いだけれど、真剣で激しい争いなんだろうなと思ったものです。
(カワセミ科 カワセミ属)
カモ撮りこうちゃん