キジバトの番い(?)の仲睦ましさにびっくりした!

満開のエドヒガンの枝で愛情交換するキジバトかな?

キジバトあれこれ

蟹江周辺にはカワラバトとキジバトが生息しています。

カワラバトは集団で生活し、多いときは何百羽が田んぼ跡で餌を探しています。

危険があると数羽のハトが飛び立ち、すると集団が一斉に飛び立ちます。

大群でいることはハトにとって安全を守る有効な方法だと思われます。

また猛禽類のオオタカなどの天敵に対しても有効です。

数が多いと個々のハトに焦点を合わせられないからです。

実際に写真を撮ろうとして焦点を合わせられないで、ぼやけてしまうことからの類推ですが、多分オオタカも目移りして、獲物を得ることができないのではないかと思われるのです。

それに比べてキジバトは大きな集団で行動することはありません。

弥富市海屋では群れになっているのを見かけますが、多くても10羽前後です。

集団行動することには慣れていない感じがします。

カワラバトとキジバトは同じハトでも、習性が随分違うようなのです。

今年(2023年)は春が早く、サクラの開花が早いようです。

弥富市海屋の畑にはエドヒガンザクラの木がありますが、今年は3月10日前後から咲き始めました。

サクラの脇にツバキの木もあって花が咲き、ヒヨドリやメジロが吸蜜にやってきます。

その写真を撮るために毎年出かけていますが、今年は殊の外早い感じがしています。

住む団地の用水路脇にサクラの木が植えられていますが、多くのソメイヨシノの他に1本だけエドヒガンザクラが植えられています。

エドヒガンは毎年ソメイヨシノより早く、小振りの花を咲かせます。

その花の蜜を求めてメジロ、ヒヨドリとスズメがやってきます。

このエドヒガザクランは日本三大桜(三春の滝桜、山高神代桜、根尾谷淡墨桜)の1つ、根尾谷淡墨桜の子孫だといわれています。

確かに満開を過ぎると少し薄黒くなってきます。

サクラの子孫といっても種を蒔いて育てたのではなく、挿木などで増やしたものと思われます。

バラ科の果樹は自家不和合性という特長があり、自家受粉しても種ができないのです。

種ができるとしたら、他のサクラの花粉がついて種ができているはずで、その種を蒔いても同じエドヒガンザクラとは異なるはずです。

その満開のエドヒガンザクラの枝に、キジバトが2羽とまっていました。並んでじっとしています。

満開の桜とキジバト、絵になるなぁと思いました。

その雰囲気から番いかなと思いました。

1羽がもう1羽の首辺りを優しく突っつきました。

されたキジバトは目をつぶっています。

そんなことを繰り返しました。

しばらくすると今度は逆に、されていた方がお返しに突っついていました。

そしてそれぞれが目をつぶっています。

擬人的に表現すれば愛情の交換をしているような風情でした。

キジバトにも人間の感情のようなものがあるのではと思ってしまいました。

どうなんでしょうかー。

(ハト目 ハト科)

カモ撮りこうちゃん