弥富市海屋の畑にトウガンの残骸がたくさん捨てられていた!

放置されたままの沢山のトウガン

トウガンの花

トウガン

小さいときからトウガンという言葉は知っていました。

というのは「いちじく、にんじん」というわらべ歌の中にトウガンが出てくるからです。

小さい頃風呂に入って、最後に湯船に浸かって出てくるのに唱えたのが「イチジク、ニンジン、サンショウにシイタケ、ゴボウにロウソク、ナナにハクサイ、キュウリにトウガン」でした。

それを1回か2回唱えると湯船から出ても良い許可が出るのです。

とても速く唱える練習をしたことを覚えています。

2022.8.2のblog「トウガンといえば子供の頃を想い出す」で、その歌はいろいろな地方でも歌われているものの、地方で内容が異なるらしいと書きました。

でも同じ調子で歌うわらべ歌のようです。

小さい頃トウガンの実物は知らなかったような気がします。

今になっては定かでありませんが、トウガンという言葉はわらべ歌の中だけで知っていたのではないかと思います。

「知っているとはどんなことか」という認識の在り方とも絡む面白い問題ですね。私たちは言葉だけ知っていても、実際に実物を指し示せないことが多いようです。

言葉と実物のどちらを知っているのが「知っている」と言えるのかという問題です。

蟹江に戻ってきてトウガンが栽培されている畑を多数見かけるようになりました。

模様はありませんが細長いスイカといった雰囲気です。

それが畑にごろごろとあって育てられています。

スーパーでも半分とか1/4くらいに切ったトウガンを売っています。

値段はそれほど高いものではありません。

販売していることから、名古屋周辺では調理して食べる文化が昔からあるのでしょう。

3月半ばを過ぎると弥富市海屋の畑脇にあるエドヒガンやツバキの木に、メジロが吸蜜にやってきます。

昨年その写真を撮りに出かけました。

近くの畑で作業している高齢者の女性と話をするようになりました。

その女性がいうには「この辺りの畑では夜行性のタヌキが来て作物を食べてしまうので、その被害で作る意欲がなくなってきています。」と話していました。

畑の一部は柵などで囲ってありますが、タヌキを排除することはできないだろうと思いました。

今年になって、そこから少し離れた善田川の土手下の畑の傍を歩いていると、大きなトウガンが捨てられていました。

昨年作られたものだと思われますが、かなりの数でした。

しかもそのトウガンには穴が空いていました。

トウガンが腐って穴が空いた可能性もありますが、多分ヌートリアか、タヌキの仕業ではないかと思われる穴の空き方です。

もともと自宅用に作ったものと思われますが、これほど穴が空いた多くのトウガンを見ると異様な感じさえしました。

こうした夜行性の動物と人間のせめぎ合いが、この畑でもあるのかも知れないと思ってしまいました。

(ウリ科 トウガン属)

カモ撮りこうちゃん