カルガモがコムギ畑の葉を啄んでいた!
小麦畑の葉を啄むカルガモ
日光川の船で休むカルガモ
藤前干潟で見かけたカルガモ
カルガモ
カルガモ親子
蟹江周辺で1年中見かけるカモといえば留鳥のカルガモです。
春から秋までは沼、田んぼの畔や用水路付近の叢で産卵・育雛してその周辺で生活しています。
秋口になると必ず善田川、日光川や宝川で冬を越します。
その頃越冬のために冬鳥のカモたちがやってくるので、一緒に冬を越しています。
7年ほど同じ光景を見かけているので、カルガモの生活はこうしたものだと思われます。
カルガモも野生動物なので人が近づくと逃げ出しますが、冬鳥のカモたちに比べると、割りと警戒心は薄いようです。
越冬に来たカモたちにとって、カルガモが避難するかどうかで、自分たちも避難するかどうかの指標にしている気配を感じます。
またカルガモにとっては多種のカモと一緒に冬を越すのは安心感を持てるのかも知れませんね。
因みにカモの中でカルガモが一番大きなカモです。
マガモも大きいのですがカルガモよりやや小さい感じです。
狩猟時期の11月15日~2月15日にはカルガモやマガモが狙われます。
蟹江周辺で出会った狩猟者はカルガモを中心に狙っていると話していました。
蟹江周辺では大型化農業が行われるようになり、愛西市新大井橋周辺の畑ではコムギを大掛かりに栽培しています。
その葉がようやく緑になってきました。
その近くの善田川からカルガモが畑にやってきて、盛んにコムギの葉を啄んでいるではありませんか。
確かに青々としたコムギの葉は見るからに新鮮で美味しそうです。
カモたちを見ていると午後になると川の土手に上がって、近くの畑に入り込んでいく様子を見かけます。
食事の時間が決まっているようなのです。
早朝にも土手に上がっているようですが、私が出かけるのは大抵午後なので、午前中の様子は分かりません。
おそらくマガモ、コガモやオカヨシガモたちも同じようにコムギの葉を啄んでいる可能性があります。
カモたちにとって畑のコムギ畑は新鮮な食料の宝庫のような存在だと思われます。
植物は秋から冬になると枯れて、春先になって芽を出すものだと思い込んでいました。
でもヒガンバナ、セリ(名取の)の他、ホトケノザやハハコグサなどの越年草は冬寒い中でも緑のままです。
小麦にしてもそうです。
飛島村の畑では冬キャベツ、ブロッコリー、アカキャベツやホウレンソウが青々と育っています。
こんな寒い時期に生長できるなんてとても不思議です。
春~夏型と秋~春型で植物生理が逆転しているものがあるのですね。
コムギの葉がカルガモなどのカモに啄まれても、たいした被害はないのかも知れません。
人間の行為や行動が野生動物の生き方に知らず知らずのうちに影響している例なんだろうなと思ってしまいました。
(カモ目 カモ科)
カモ撮りこうちゃん