バラ科だと知って覚えたシャリンバイ

シャリンバイの花

シャリンバイの実のいろいろ

昔いわきの塩屋埼灯台に出かけたとき、その灯台下の崖に葉が厚くテカテカ光る葉の木を見かけました。

照葉樹林かなと思いました。それが白っぽい花を咲かせていました。

それをなぜか印象的に覚えているのです。

この塩屋埼灯台は、高峰秀子と佐田啓二(中井貴一の父親)の「喜びも悲しみも幾年月」のロケ地になったといわれています。

最近では美空ひばりの「みだれ髪」の歌碑が灯台下に建っており、近づくとその歌が流れるようになっています。

その後その木がシャリンバイと分かりました。

そんな積もりで探すといろいろな場所に植えられています。

道路の街路樹や尾張中央道などの大きな道路の中央分離帯に植えられています。

大気汚染にも強い木ではないかと思われます。

またシャリンバイが咲く白い花は小さいのにとても綺麗なのです。

バラ科なので五弁の花が咲き可憐な様相を感じさせます。

「塵溜めに鶴」の感じさえ持つ花のように思います。

「日本の樹木」(林弥栄編 山と渓谷社)のシャリンバイには「暖地の海岸に自生し、高さ2~6㍍になる。枝は車輪状に出る。葉は枝先に密に互生し、長さ4~8㌢の長楕円形または狭倒卵形でふちに浅い鋸歯がある。質は厚く、表面に光沢がある。5月頃、枝先に円錐花序を出し、直径1~1.5㌢の白色の5弁の花を開く。果実は球形で黒紫色に熟し、白粉をかぶる。樹皮は大島紬の染料。」と記されています。

海岸沿いに生える木なのですね。

ハマボウと同じような生態なのかと思いました。

先日名古屋市の藤前干潟に出かけたとき、シャリンバイが黒紫の実をたくさんつけていました。

「庭木図鑑 植木ペディア」には「花の後には球形の果実(正確には偽果)ができ、秋(10~11月)になると黒紫色に熟す。直径1センチほどで表面に白い粉を吹き、その様子はブルーベリーに似るが渋味があって食用にはならないものの、オナガ、ツグミ、ムクドリなどの野鳥はこれを食べる。果実の中には、こげ茶色の種子が一つ入る。」と記されています。

冬に見かけるツグミやムクドリが食べるようですが、渋みがあるらしいので大好きという訳ではないだろうと思われます。

生き延びるために仕方なく食べているようです。

鳥たちにも好き嫌いがあって、冬になると好きなものから食べ尽していくのです。

そこで餌が少なくなる春間近になると、好きでないものも食べるのですね。

シャリンバイはきっとそんな部類に入る仲間だと思われます。

(バラ科 シャリンバイ属)

カモ撮りこうちゃん