やっと大豆(ダイズ)の収穫場面を見かけた

ダイズの収穫をする機械

育ってきたダイズ

ダイズの花

できたダイズの実

最近の農業は私たちが知っていた農業とは全く違っています。

家族単位でなく大規模経営の農業に転換してきています。

田んぼの1区画が大きくなり、大型の耕運機や田植え機を使って田植えするようになってきました。

永和地区ではイネの直播きさえ行われています。

これまでの経営母体が家族単位から会社や農協などの株式会社経営に変わってきたのです。

田んぼのほとんどは委託された田んぼで、農家の人々を従業員として給料制にして雇用する場合もあるようです。

国際競争力を高めることとも関連していると思われます。

地域一帯の田んぼを委託されるようになると、年間を通じて効率的に土地を利用する計画を立てられるようになります。

東北では刈り入れ後の田んぼは春までそのまま放置されているようですが、蟹江周辺では二毛作が当たり前になっています。

今年は米を作った後にダイズ畑になっている地区が多くありました。

12月を過ぎると枯れて大豆だけが茎についています。

一面が茶色一色の風景です。

先日NHK特集を見ていたら、ロシアのウクライナ侵攻と共に、石油や天然ガスばかりでなく、農産物の輸入が難しくなってきていると話していました。

農産物は戦略物資なのですね。

因みに日本は自給率35%程度で、先進国の中で一番低いのです。

中国は資金を出して穀物輸入国への資金援助や設備投資を行って、確実に農産物を手に入れる政策をとっているようです。

それに対して日本は北米以外の外国(例えばブラジルなど)では、中国の高い輸入価格に太刀打ちできずに、穀物輸入が難しくなっていると話していました。

日本は自由貿易を前提にした政策を採ってきたので、今回のウクライナへのロシア侵攻で、これまでの世界観が崩れてしまいました。

ロシアは中国への食糧輸出を進めながら西側諸国への輸出を制限する政策を採っています。

こんな社会状況を考えると、蟹江周辺の2毛作でダイズを作ることは、田んぼや畑を効率的に利用することと同時に、自給率を少しでも上げることに繋がるかも知れません。

多分日本の使用量からみたら焼け石に水だと思いますが、やらないよりはましでしょうね。

先日海津市南濃町で、初めてダイズの収穫風景を見かけました。

ダイズ専用の農業機械です。

最近いろいろな農業機械を見る機会がありますが、目的に沿った農業機械が増えてきています。

坂の土手の草刈り機械、畔を作る機械、畔の草刈り用機械など多様です。

耕運機につけ足すものもありますが、昔には見かけなかったものです。

家族単位の農業から大規模農業に変化してきた結果、新しい大型の道具が作られてきているのですね。

とても驚きました。

(マメ科 ダイズ属)

カモ撮りこうちゃん