天童で食用ギクを食べたけど

食用ギク(モッテノホカ)

食用ギク(「寿」か「岩国」かな?)

3年振りに山形の天童に出かけました。

知人に会うことと動植物の写真と動画を撮ることが目的だったのです。

ところが新コロナの影響で、10月に出かける予定が11月になってしまいました。

周りの叢は枯れて、昆虫なども見かけなくなる時期に入っていました。

愛知県に比べると冬が早く来る東北では、11月半ばに大雪が降ることもあります。

そんな中で、昆虫を見かけることはできないだろうと思っていました。

ただリンゴ畑は最後のリンゴのフジ(サンフジ)が木になっているのは分かっていました。

毎年生産農家から買っていますが、なるべく遅くまで収穫しないようにしているようです。

理由は蜜を入れるためです。

蜜がなくても美味しいのですが、蜜を入れるとより美味しくなるからです。

もう一つ遅くまで畑で咲いているのが食用ギクです。

咲いているのを見て懐かしく感じました。

山形では「モッテノホカ」が有名ですが、これは薄紫色の食用ギクです。

2020.11.3づけのblog「キクの『モッテノホカ』って何なの?」でモッテノホカの謂れなどについて書きました。

ところが山形で出される食用ギクには黄色いものがあります。

モッテノホカではないようです。

どうも阿房宮(あぼうきゅう)かも知れません。

今回この黄色い食用ギクを「モッテギクかな?」とYouTubeに載せてしまいましたが、間違っているようです。

ウィキペディアには「延命楽:山形では『モッテノホカ』『モッテギク』、新潟では『カキノモト』『オモイノホカ』とよばれている。花は明るい赤紫色の中輪種で、八重咲。苦味がなく食味が良い。加熱しても色褪せないので、ごま和え、酢の物、汁物などの料理に使われる。」と記されています。また「阿房宮:青森県八戸市特産。特に有名な食用菊の品種で、黄色の大輪種・八重咲き。晩生で、短日型秋咲き、草勢は旺盛で分枝が多い。香りと甘味が強く、舌触りがよい。酢の物、天ぷらなどの料理に使われる。」と記されています。

今回天童の小料理屋に知人と出かけたとき、黄色い食用ギクが酢の物で出ていました。

昔初めて食用ギクを食べたときは美味しいと感じませんでしたが、その後シャキシャキした歯ごたえ感が美味しいと思うようになりました。

阿房宮とは違う「寿」とか「岩風」かもしれませんが、今のところははっきりしていません。

前blogで書きましたが、愛知県は食用ギクの生産量が全国で一番となっています。

それは刺身のツマに使う小菊でした。

その小菊も食べられるはずだと思い食べてみましたが、苦味があってとても食べられませんでした。

同じキクでも用途が違うのだなぁと思ったものです。

(キク科 キク属)

カモ撮りこうちゃん