海津市のハリヨ公園でミヤマアカネのメスを見かけた!

ハリヨ公園で撮ったミヤマアカネのメス

数年前にハリヨ公園で撮っていたミヤマアカネのオス

山形高沢で撮ったミヤマアカネのオス

コフキトンボ

コフキトンボのオビ型

アカトンボ(アカネ)の仲間の区別ができないままで今に至っています。

でも最初に覚えたのはミヤマアカネでした。

10年近く前、山形市高沢地区の谷川沿いの叢で、8月末にとても綺麗なアカトンボを見かけました。

それがミヤマアカネでした。

4枚の羽の端ではない部分にこげ茶色の紋(帯状斑)が入っていて、その体色も赤でとても綺麗だったのです。

多分オスではないかと思われますが、トンボ類の翅の先端近くにある縁紋(えんもん)の薄い紅色(メスは白い)と共に、日本で一番美しいトンボといわれていると、ある資料には記されていました。

どのアカトンボも親しくなると、それぞれが美しいと思えるようになったのですが、その時のミヤマアカネの印象はとても強烈だったように憶えています。

「日本のトンボ」(尾園暁 川島逸郎 二橋亮 文一総合出版)のミヤマアカネには「生育環境は、平地や山地にかけての緩やかな流れや用水路、水田、大河の河川敷など。生活史は卵期間半年程度、幼虫期間2~5か月程度(1年1世代)。卵で越冬する。秋に羽化することもあり、一部は年2化している可能性がある。また成虫の期間は7月~12月初旬までとなっている。」と記されています。この記述からは、稲作と同じ循環の生活史になっていることが分かります。

今年の9月16日に海津市ハリヨ公園に行ったら、叢にトンボがとまっていました。

近づくと逃げたものの、付近をよく探すとそのトンボがとまっていました。

瞬間的にコフキトンボのオビ型ではないかと思いました。

コフキトンボも通常のものは翅に帯状斑はありませんが、その一部にオビ型といって体色が黄色っぽく、ミヤマアカネのような帯状斑を持っているものが出現します。

その出現率は地方によって違っています。

私が見かけたのは天童の原崎沼の水辺でした。

コフキトンボにしては時期が遅すぎるなと思いました。

よく見るとミヤマアカネのようなのです。

しかもやや黄色っぽいのでメスだと思われます。

経験的にミヤマアカネは平地では余り見かけたことはなく、山沿い近くに多いのではないかと思われます。

このハリヨ公園は養老山地の裾野に位置しているので、山沿いにいたものが里に下りてきたのかも知れませんね。

そこで写真と動画を撮りました。

動画は上手くピントが合っていないのですが、そのトンボの雰囲気だけでも知っていただけたらと思います。

東海地方のこんな場所でミヤマアカネに出会うなんて、なんて幸運なのだと思ってしまいました。

(トンボ科 アカネ属)

カモ撮りこうちゃん