コガモたちは越冬のために木曽川沿いに下ってくるのかな?

木曽川の堰にいるコガモ(マガモやヒドリガモも混じる)

木曽川の水面のコガモ

コンクリートの杭に止まるコガモ

2022.10.5づけのblog「10月初旬に飛来するコガモについて考えてみた」で、5月半ばまで日本にいて、それから故郷のカムチャッカ半島やシベリア大陸まで帰り、そこで営巣・産卵・育雛してヒナが独り立ちできるようになると、すぐ日本に越冬のためにやって来るのではないかと書きました。

カモの行動を観察していると、元来保守的なので、親に連れられてきた越冬地に子どもたちもやってくるようです。

長良川河畔の湿地では10月初旬に見かけましたが、数年前の写真も同じ10月初旬が見始めでした。

先日福原輪中で農業をやっている人と話をしたときに、だんだん堤防や長良川が浚渫工事で変えられて、昔の自然環境とは違ってきていると話していました。

でも立田大橋の木曽川堤防の一本松の北側はまだ昔の自然のままだと話してくれました。

そこは木曽川下流の愛西市と上流の岐阜県海津市の境あたりなのです。

不思議なことにこの堤防は立田大橋付近から車両通行止めになっていて、一般車は通行できないようになっています。

西側の長良川の堤防ではたくさんの車両が通行しているのですが。

そこで立田大橋から木曽川堤防沿いに歩いていきました。

川の途中には昔ながらの堰があって、川の一部に石が並べてあったり、コンクリートの杭があったりしてカモたちの休み場所がたくさんあります。

並行する長良川や揖斐川には、そうした堰はありません。

堤防に沿って北に歩いていくとコガモの大群がいました。

その中にヒドリガモやマガモも混じっています。

付近全体ではおおよそ数千羽といったところでしょうか。

長良川で見かけた数十羽の規模ではありません。

そのコガモたちが堰にいたり、コンクリートの杭にとまったり、水面を泳いでいました。

土手の反対側の長良川に移動すると思いますが、この時期は木曽川に留まっているものが多いようです。

これから越冬のために近くの河川に移動していくと思われます。

今年の冬は木曽川のコガモの観察をしようかと思っています。

この木曽川に大量のコガモたちがいるのをどう考えたらよいのでしょう。

上述のblogにも書きましたが、越冬場所には川に沿って下流に飛来してくると思われます。

するとこのコガモたちは木曽川沿いに下って来るのではないかと思われます。

ただ富山の神通川を通って高山から下呂を通る飛騨川経由なのか、塩尻から木曽福島を経由する中山道沿いなのかは分かりません。

ただ地図を見ながらコガモたちの飛来コースを考えただけで気が遠くなります。

どんな困難や危険があるだろうと考えると、無事に冬を越して故郷に帰れることを願うばかりです。

どうしてこんな危険を冒しながら、日本とカムチャッカ半島やシベリア大陸を往復するのか、本能とはいえやっぱり理不尽を感じてしまうのですね。

(カモ目 カモ科)

カモ撮りこうちゃん