セミが集まるのが不思議だったけど!

アブラゼミが集まる

クマゼミが集まる

ツクツクボウシが集まる

ニイニイゼミが集まる

小学生の頃は夏休みにセミ捕りをしたものです。

アブラゼミとニイニイゼミでした。

クマゼミもいましたが、捕れたことはなく憧れのセミでした。

社宅の隣に商業高校があり、そこが遊び場でもありセミ捕りの場所でした。

校内にはポプラやヒマラヤスギの木があり、今でもその時の木や葉の香りを想い出します。

当時はたも網で捕っていました。

他にハエ捕り用のモチを竹の先につけて捕りました。

捕ってもベタベタしたモチがセミの翅に付いているのですぐ死んでしまいました。

その当時はセミたちが一か所に集まっているかなど考えたこともありませんでした。

永和の雑木林にはニイニイゼミ、アブラゼミなどが鳴き終わる頃にツクツクボウシが鳴きはじめます。

昔ツクツクボウシはほとんど見かけたことはありません。

クマゼミもよく見かけるようになりました。

温暖化の影響だろうと思われます。

永和の雑木林を歩いていくと、セミたちが集まってとまっている光景を頻繁に見かけます。

セミの1匹が、他のセミの様子を窺っている気配さえ見られます。

少しずつにじり寄っている場面も見かけます。

オスがメスと交尾するチャンスを狙っているようなのです。

セミが成虫になると、交尾して子孫に繋いでいかなくてはなりません。

オスは交尾する相手を懸命に探すのですが、そう簡単に交尾できるわけではなさそうです。

好き嫌いというのかメスはオスを選択しているように思える場面が多くあります。

ウィキペディアにはセミの項目に「長年にわたり成虫として生きる期間は1~2週間ほどといわれていたが、2000年代頃から研究が進み、1か月程度と考えられるようになってきている。1~2週間ほどという俗説が広まった原因として、成虫の飼育が難しく、飼育を試みてもすぐ死んでしまうことがあげられている。また多くの個体が寿命に達する前に鳥などに捕食される。2019年に岡山県笠岡市の高校生が独自の調査方法によりアブラゼミが最長32日間、ツクツクボウシが最長26日間、クマゼミが最長15日間生存したことを確認し発表して話題になった。なお、幼虫として地下生活する期間は3~17年(アブラゼミは6年)にも達し、昆虫としては寿命が長い。」と記されています。

永和の雑木林のアブラゼミの鳴き声を聴いていると、1か月間も生き続けているとはとても思えません。

でも長い蝉生(人生のような)を考えると、地中生活の長さがセミの蝉生のほとんどで、羽化して成虫になるのは子孫を残すためだけの時間だと思われてなりません。

多くの昆虫をみると、子孫を繋いでいくことが存在する意義そのものではないかとさえ思ってしまいます。

ドーキンスの利己的遺伝子の思想で、セミの個体は遺伝子を運搬する船に過ぎないという種中心の思想が妙に説得性があるように感じてしまいました。

(カメムシ目 セミ上科 セミ科)

カモ撮りこうちゃん