カラスウリの花はなかなか見られない

カラスウリの実

カラスウリの花

子房が膨らんできたカラスウリ

蟹江周辺では永和の雑木林や弥富市の海屋の林縁でカラスウリが木や叢を被っているのを見かけます。

今は花が咲く季節で、ツルを絡ませ葉を茂らせながらツボミや萎んだ花を見かけることができます。

私が写真撮りしている午前から午後の時間にかけては、カラスウリの花が咲いているのを見たことがほとんどありません。

花が終わって萎れている姿しか見ていません。

千葉県流山市の友人が夕方に奥さんを誘って、カラスウリの花を見に行くとフェイスブックに書いていました。

夕方から花を咲かせるようなのです。

私も午後4時半頃に雑木林や叢を歩き回っていることがありますが、咲き出している花を見ていません。

もっと遅くなって咲くようなのです。

友人も咲き出した花を見ていないのではないかと推測しています。

図鑑やインターネットで見ると、カラスウリの白い花は繊維状のものが花の周りにつき、レースのような雰囲気の花を咲かせるようです。

そんな綺麗な花の写真を撮りたいとずーっと思っていました。

東名阪道(高速道路)の蟹江インターのフェンス内に、午後2時頃咲いているのを見かけました。

多分咲き終わって、これから萎み出すところのようです。

フェンスの暗いところに生えていたので時刻を夜間だと勘違いしたのかも知れません。

白い花とレース状の花はとても素敵でしたが、思ったより小さい花だなと思いました。

「野草・雑草の事典530種」(金田初代 洋一郎 西東社)のカラスウリには「秋に赤く熟した実が吊り下がると人目を引きますが、花は夜に開き、翌朝までに閉じるのでなかなか見られません。日没後に花弁が開きはじめると間もなく糸状の裂片が現れます。匂いと花色で蜜を求める蛾の仲間を呼び寄せます。よく似て5枚の花びらが広く、大きな黄色い果実をつけるキカラスウリは全国に分布しています。」と記されています。

カラスウリの花になかなか出会わないのは、こうした花の咲く時刻が夜中であるからなのですね。

また虫媒花なので夜に活動する蛾が花粉の媒介者ではないかと思っていましたが、そのように書かれていました。

他にはアリなどが蜜を求めて歩き回っている可能性もあります。

いつか夜に雑木林に出かけてカラスウリの写真を撮りたいものだと思っています。

(ウリ科 カラスウリ属)

カモ撮りこうちゃん